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GOD BROTHERS No44

 

~GOD BROTHERS~ 


NO44








 


金田兄ヒロシは泣いている自分の弟を眺めながら

テーブルに注いであったワインを一口飲んだ


コイツの情けない姿を肴に酒を飲むのは久しぶりだった




ヒロシはルカがよちよち歩きの頃から

精神と肉体面でさまざまに弟を操る術を心得ていた


ヒロシはルカに歩み寄り

肩に手を置きながら

物分りの良い兄

弟を心から信頼する兄の皮を一枚かぶった







「 なぁ・・・・・・・・


  ルカよ・・・・・・


お前が思春期に入って

 精神病院を出たり入ったりしていた時

一番  お前の傍でお前の世話をしたのは

  誰だ?                            」







ルカは小さく振るえながら答えた







「 兄ちゃんだ・・・・・         」








ヒロシは満足した

弟はなにをしでかすかわかったものじゃない

これまで意思の戦いではいつも

この兄が勝っていた

弟は軽率で注意力にかけている



さらにルカの顎を片手でもちあげ 質問した






「 そう・・・・・・

  お前にマスターベションの仕方を教えたのも

  女をあてがったのも 


  この兄だ   そうだろう? ルカ             」








この上なく優しくものかわりの良い父親が

息子に人生を語るように

ヒロシはルカにささやく







「 俺達はふたりでいつもうまくやっていた


  お前は俺の影になり

 

  俺の言うことを聴いていればそれでいいんだ


  また あの病院に連れ戻されたくはないだろう?     」







ルカは泣き叫んだ






「 イヤだ! 兄ちゃん! 

  

  俺をあそこに連れ戻さないでくれ!


  あそこは・・・・・あそこは・・・・・・・

  とても イヤなんだ・・・・・                  」






寒さをこらえるようにルカは自分の体を抱きしめ

床をみつめて陶酔している


もう一息で弟の自分に対する反抗心は消える

ヒロシはこの弟をマインドコントロールするのに長けていた







「 定期的に薬をのんでいるなら 大丈夫や・・・・・


  だが 

  お前が言う事を聞かなければ しかたがない・・・・


  だってそうだろう?


  あの坂上ヨシノのせいで 

  なんで俺達がケンカしなきゃいけない?        」





ヒロシは悪魔が囁くように続けた






「 ああ・・・・・かわいそうに   


  お前のこの耳・・・・・・・



  2年前に竹田と暴走で鉢合わせた時にうけたこの傷

  今でも うずくだろう・・・・・



  分かるぞ 弟よ・・・・・・

  どんなに竹田を憎んでも 憎みきれんやろう


  あの時竹田は俺を狙ってきた

  本当はお前がこんな目にあわずにすんだんだ



  飯田隼人は 竹田の右腕や・・・・・・              」








ヒロシは 先ほどの優しさとは裏腹に

憎悪に顔をゆがめて ルカに言った










「  次にあった時は


   飯田隼人と坂上ヨシノを殺れ!    」











ルカはじっくりこの言葉をしみこませた









「  ああ・・・・・・・


   次には必ず・・・・・・             」










「 それでこそ 俺の弟だ!


  血のつながりは何より強い

  お前は俺を裏切らないと信じているぞ



  さぁさぁ  辛気臭い話しはこれでなしだ


  いい女は沢山いるぞ!


  今日もこの兄がお前のために用意しておいたぞ


  ぞんぶんに楽しめ                       」








二人のいる

部屋のドアが開き 一人の女が入ってきた

コツコツとハイヒールの音が響き

金髪の女が尻を揺らし二人に近づいてくる

なまめかしく ルカを見る


兄が女に目配せをし

ルカにそっと囁いた








「 何をしてもいいぞ・・・・・     」









ヒロシが出ていったあと

女はルカに歩み寄り 

微笑をたたえルカの胸をそっとなでた








「 いろいろ 教えてね・・・・   」








香水がキツイ・・・・・・

いつものごとく兄がどこかで調達してきたのだろう

族にはこんな女が吐いて捨てるほどいる

胸は大きく腰もよく張っている

真っ赤な口紅は兄の好みそのものだった


ルカは女に歩み寄ると

顔を上げさせ やわらかい唇にキスをした









・・・・・・・








どういうわけか 

キスをしても少しも燃え上がるものがない









「 服を脱げよ  」









女はためらうこともなく 頭から 服を脱いだ

下着はつけていない

ふっくらとした肢体だった


ルカは乱暴に胸を揉みしだき

股間の茂みに手を伸ばした

あいかわらず 情欲にとりつかれた女は微笑を浮かべている

ルカは騙されたような気がした



乱暴に指を内部に押し入った


女は息を呑み 顔をしかめて痛がった


その時 女が痛みに喘いだとき 

ようやくルカの内部で欲望がうごめき出した






今ハッキリと脳裏に蘇る  あの顔・・・・・・

苦痛に顔をゆがませる ヨシノの美しい顔・・・・・







ルカは一層荒々しく指を使い

黙って 顔をしかめて苦痛に耐えている女の顔を凝視した


ずっと考えていた 何故自分はあの時 

ヨシノを犯さなかったのだろう

その理由が今だに分からない

ただ繰り返されるのは 

頭の中で自分をキツク睨むヨシノの瞳だった






意思の強そうなあの 自分を刺すような ヨシノの茶色い瞳






ようやくヤル気になったが まだ十分に勃起していない


そしてあろうことかまたこの女は微笑を絶やさなかった

女の笑顔のせいで立たないのだ

この笑顔をはがなくてはダメだ




ルカはしたたかに女の頬に平手打ちをくらわせた

叫びが上がり 

唇が切れて血が流れた






「 なにすんのよっっ!!  」







怒りのあまりに女の顔がゆがみ 自分を睨む






そうだ! その顔だ!!







自分には決して屈しないと言う堅い意思の顔

怒りにもえる女の顔

そして 恐れをしらず 

自分に向かってくる鬼神のような美しさ








ヨシノ! ヨシノ!








これは効果があった

暴れる女を押さえつけ ルカが覆いかぶさった






今はこれ以上ないくらい 興奮し勃起している









もう一度女を殴る












それからあとはうまくいった














                                 

































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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

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