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番外編M子の海岸物語act13

 

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   海岸

 

( 番外編 )

☆M子の海岸物語☆ 

 act 13キラキラライン2

  

 

 

1990年代初頭・・・・

 

 

 

 

ここは神戸の { 暗がり峠 }

普段は神戸の夜景を一望できるので恋人同士のステキな

デートスポットとなっているが

この峠は週末の夜ともなると走り屋のおかげで

全く別の顔を見せていた

 

月明かりに照らされた山の中

頂上付近の駐車場でたけしは

激しい爆音と共にぞくぞくとヘッドライトを照らしながら

駆け上がって来る 走り屋の車をみながら大きくため息をついた

 

 

「 はぁ~~~っ・・・・・・M子ちゃん・・・・・  」

 

 

「 なんや?なんや~?

 オイッ!たけし!

 お前 着いて早々女の名前かよっ!  」

 

 

たけしがもたれているガンメタのGTRの下から

ジャッキを上げて車の中に入っていた 

ひょこっと顔を出して怪訝そうにたけしに言った

 

 

「 まったく どいつもコイツも 

 女・女って 盛りやがって

 たった 今その女と会ってきたばっかなんやろ?

 女に現(うつつ)を抜かしてるヒマあったら

 ドライビングテクニックの一つでも磨けよ!

 おらっ!

 タイム計るから一周行こうぜ!     」

 

 

GTRの底から抜け出してきたNがジャッキをもどしながら

たけしのケツを軽く蹴りとばした

蹴られたおしりを押さえながらたけしがつぶやいた・・・・

 

 

「 俺・・・・・・・

言われへんかったんや・・・・

本当はこの峠を降りた所には

神戸でも有名なホテル街があって・・・・・・

こいつらみたいなヤツがこの展望台に来る女を

次々に引っ掛けてやりまくってるて

翌日にはその感想を言い合いながら・・・・

そんなお手軽な恋もあるって・・・・・・・

ああ・・・・・

どうして言える?

あんな キラキラなお目めで見つめられて!

どうして言えよう!!

君が知らないだけで

そんな 野獣達がおるって!!   」

 




 

たけしは涙ながらに二人を指さして吼えた

 









 

「 野獣って誰のことや?  」

「どうやら 俺らのことらしいぞ? 」

 

 

 

悶絶しているたけしをひややかな目で見ながら

腕組みしているNに いつの間にきたのか

まーくんことまさとがNの肩に肘を突きながら

不思議そうにたずねた・・・・

 



 

「 お前そんなん言うて

 ゆう子ちゃん狙ってたやないか!

 ほなアレもうええんやな!  」

 



 

まさとが缶コーヒーを飲みながらたけしを

からかうように挑発した

しかし その言葉をたけしは聞き逃さなかった

 







 

「 ・・・・まーくん・・・・・・

今 ゆう子ちゃんのことアレって言った?  」

 

 







 

「 んっ?? 」

 

 






 

Nもまさとの方を振り向いた

まさとの肩がギクッとなった

そして 二人でまさとににじり寄った

 







 

「 先週まではゆう子ちゃんのこと

 アレ呼ばわりなんかしてなかったよな・・・・・ 」

 

 

 







「 そうや!そうや!

 スターレットのいかしたドリフトかます

 金髪でDカップのゆう子ちゃんを

 先にかわいいって言ってたのは俺やぞっ!  」

 

 




 

「 お前!ゆみちゃんっていう彼女おるやんけ! 」

 


 

 

「アホッ! それとこれとは話しは別じゃ!! 」

 

 



 

「 だぁ~~~!!

 とにかく!

 まーくん! ゆう子ちゃんとヤッたやろ!!  」

 

 




 

たけしはまさとの胸ぐらをつかんで叫んだ

 









 

「 んな ワケないやろ!  」

 まさとはあせって答えた

 








 

「 ゲッ!マジ??

 どうやった??

 よかった??   」

 

 

 

Nも好奇心に目がランランと輝いていた

二人に詰め寄られ完璧にまさとの目は泳いでいた

暫くして観念したらしく まさとはとうとう切り出した

 








 

「 あんなに・・・・

 腰回されちゃ

 すぐ いっちゃう238    」

 









 

「 ガァ~~~~!!

ゆ~~~~こちゃ~~~~ん 」

 









 

「 なんでや~~~!!

いつも なんでこんなヤツに~ 406   」

 








 

Nは頭を抱えてしゃがみこんで悶絶していた

たけしは展望台から落ちそうなぐらい身を乗り出し

夜景にむかって吼えていた

その時 ファファン♪ 

車のクラクションが3人を呼び止めた

振り向くとスターレットに乗ったゆう子がこっちを向いていた

 

 





 

「  まーくん!!  」

 




 

「 え~と・・・・

じゃ!! そういうことで! またあとでな!  」

 







 

そう言うと

恨めしそうに見ているNとたけしを残してまさとは

白いスターレットの助手席に乗り込んだ

大きな排気音をあげてスターレットは

勢い良く下山していった

 





 

 

「 今日も・・・・・・

彼女は腰回すんやろか・・・・・   」

 

 



 

「  ああ・・・・

  回しまくりやろな・・・・・    」

 







 

展望台に取り残された二人は虚しくそうつぶやいた・・・・

 

 

 

「 まぁ・・・・・・・

 これでゆう子ちゃんはアウトやな・・・・

 でも よかったやんけ

真剣になれる相手ができて   」

 





 

Nがタバコに火をつけながら たけしに言った

 








 

「 ああ・・・・・

 今のショックで一瞬M子ちゃんを忘れてしまってたよ

 彼女は今までの子とはちがう!

 もしかしたら 初恋かもしれん!  」

 







 

たけしもNのタバコを一本取って火をつけた

 







 

「 初恋が誰でも 一番真剣なんや!  」

 

 





「 お前もそんな時あったんか?  」

 

 




「  さあな・・・・・  」

 

 








二人は夜空を見上げながら大きく肺一杯の煙を吐き出した

 










 

 

「 機会があったら  会ってみたいなぁ~(笑)

  たけしが真剣になったお嬢様!   」

 

 

 

Nは 笑いながらそうつぶやいた・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 その頃 M子邸

 





 

「 ikeちゃん!! 」

 

 

「 M子?  」

 





 

電話の向こうの声はまちがいなしにikeちゃんやった

すごい! すごい!

やっと声聞けた! 何年ぶりやろう?

実家に帰ってたんや!






 

「・・・・久しぶり・・・・・   」

 






ウチは電話をかけることしか考えてヘンかって

何を話すかまでは考えてなかった

ikeちゃんも何を話したらええか分からんようやった

暫く沈黙がつづいたあと 

ウチは咄嗟に思いついた事を言った

 



 

 

 

 

「  ドライブ行こう!!  」

 

 

 







 

 

「ぎゃ~~!!M子危ない!!  」

 

 

 

「 ちょっとikeちゃんもうちょっと向こう行って!!

だいたい 何で2シートのBMに3人のってるわけ??

あんたん家なら 他にも車あったやろ!! 」

 

 

 

「 二人ともちょっと黙ってて!! 

これやったらパパが ぶつけてもええって

言ってくれてんもん!!  」

 







 

先週誕生日に買ってもらったばかりの

二人乗りのオープンカーのBMWに

ikeちゃんとK子とうちの3人で何故か夜の

1号線を走っていた




ikeちゃんと二人になるのはとても緊張したので

ウチはこんな時場をなごませてくれるであろう

K子を呼んだ



 ikeちゃんは助手席に K子は後ろの荷物置き場に乗った

思ったより荷物置き場は揺れるらしくK子は

文句を言いまくってた

それを聞いたikeちゃんは終始笑ってて楽しそうだった

 

 








 

「 ナンパしにいこ~~(笑)(笑)(笑) 」

 

 









 

「 つーか これ以上どこに乗せるのよ!!

 M子あんた 免許取ったんいつよ!!    」

 

 


 

「 え~~っと・・・・・1ヶ月前?   」

 

 









 

「 降ろしてっ!! 359 

 

 

 





 

なんだか中学に戻ったみたいだった

ikeちゃんは本当に嬉しそうに何を言っても笑ってた

あんまり ゲラゲラ笑うものだから

 






 

今まで何してたの?とか 何で連絡くれなかったの?とか

 

 








 

聞きたい事はいっぱいあったのに

なんだかそんなことはどうでもよくなった

それは たぶんK子も同じ気持ちだった

 







 

 初めてボーイフレンドとデートした日・・・・

大切な友達も帰ってきた

ウチは運転しながらなんとなく

たけしをikeちゃん達に紹介することを想像していた

 

 

 

 

 

ウチの友達とたけしの友達・・・・・・

みんなで遊びたいと思うのは

今思えば自然なことやったと思う

 

 

 







 

 

そうやって人は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

繫がりを広げていくもんやから・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
            

   
 ☆ 続き act 14 を読む

 

  

 

 

 

 

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07 : 39 : 43 | 番外編M子の海岸物語act13 | トラックバック(0) | コメント(13) | page top↑

番外編M子の海岸物語act12

 

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   海岸

 

( 番外編 )

☆M子の海岸物語☆ 

 act 12キラキラライン2

  

 

 

 

 

「M子ちゃん!来てくれたんや!こっち!こっち! 」

 

 

 

そう言うとたけしはウチの手をひいて

近くの集会場まで連れていった

額のハチマキの回りに玉のような汗・・・・

首からお守りをさげたオリーブ色の肌には

真っ白なサラシが巻かれていた

ウチは後ろからその広い背中を眺めていた

少し鼓動が早いような気がした

 

 

「 着替えるからちょっと待ってて!

 どこ行く? 

 ハーバーランドでも散歩しに行く?

 それとも 中華街で何か食べようか?

 タコヤキは?  」

 

 

 

たけしのいつも通りの質問攻めにウチは圧倒されながら

いそいで後ろを付いていった

 

 

「 あ・・・あの ハッピ・・・  」

 

 

「 ん? ああっ!ハイッ! 」

 

 

たけしはウチの肩にハッピをかけた

 

 

「 ここらへんでは彼女に自分のハッピを着せることになってるんだ

だから 着といて! 」

 

 

 

・・・それって・・・・・

ウチはたけしの彼女ってこと?・・・・

 

 

 

「 たけし・・・・

 肩赤くなってる・・・・   」

 

 

「 ああ  今年は乗り子やったからあんまり

 かついでないけど 

 去年とか往復太鼓台担いだら

 2~3日は肩が上がらんようになるんやで~!!

  

 それよりこれっっ!  」

 

 

集会所の近くにはたけしのシルビアが停まっていた

そのトランクをたけしは バカンっ!

と空けた!

 

なんと

その中には大きな  バラの花束 254 があった

 

 

 

「 これ・・・・ウチに・・・?   」

 

 

 

 

「 この花より キミの方がキレイだよ! 」353 キラーン!

 

 

 

 

 

「 ・・・・・・・・・・  」

 

「 ・・・・・・・・・・・ 」  

 

 

 

 

 

 

「 何か・・・・リアクションを・・・・・  」

 

 

 

 

「 あっ! ああ・・・・・

でも 花は鉢植えのほうが長持ちするわね・・・・  」

 

 

 

 

「 ・・・・・そうだね・・・・・・    」

 

 

 

 

ウチは何て言ったらええかわからんかった

そう 実際ウチは花なんて贈られ慣れていたし

バラより胡蝶蘭の方が豪華で好きだった

 

 

 

「 え~とっ!

 気を取りなおして・・・・

 あっM子ちゃん!!子猫 がおるっ!

 すっげぇ~ かわいい~♪  」

 

 

 

たけしは道端にいた小さな白い子猫を抱きかかえた

そして かわいい♪かわいい♪ と何度も猫にKISSをした

 

 

 

「 ・・・・・どう? こんな俺・・・・  惚れた?    」

 

 

 

 

「 ・・・・・猫アレルギーやねん!  」

 

 

 

 ひややかに つい本音を言ってしまった

そんなウチに何故かたけしは大爆笑した

 

 

 

「 あはははははっ!!

 すっげ~!!

まったく 小細工通用しねぇ~~(笑)  」

 

 

 

 なんとなくウチも釣られて笑ってしまった

それからたけしは (もう計算やめた! )とか

(正々堂々と行く) とか何やらワケのわからんことを

言っていた

それからウチらは中華街に行ったり 夜はメリケンパークを散歩した

まるで 本当のカップルみたいだった・・・・

 

 

 

やだ・・・・・

何?これ?  楽しいやん・・・・・(゚´=Д=`)

 

 

 

 

たけしも もう彼が言う (小細工) をしなくなっていた

ウチらはいろんな話しをした お互いの情報を交換しあったし

たけしは神戸でも有名の(朝倉電気)の社長の三男坊だった

 

 

「 アニキ2人が優秀なおかげでさ 俺は本当に両親に

 あんまり期待されずに育ったんだ 

 だから俺は比較的自由にさせてもらってるんだ 

 でも

 M子ちゃんは大変だと思うよ   」

 

 

 

こんな優しい言葉と

メリケンパークの夜景に胸を打たれて・・・・・

つい 先日の心に引っかかってた事を打ち明けてしまった

 

メリケンパーク 

 

 

 

「 中絶費用のカンパねぇ・・・・・・  」

 

 

ウチは吐き出すように この間のクラスの女の子のことや

友達がいない事とか色々話してしまった

ウチが一気に話し終わるまでたけしは口を挟まず聞いていた

ウチにはそれがありがたかった だって言葉が途切れてしまったら

泣きそうだったから

全部話し終わってから タバコを吸いながらたけしが

そう一言つぶやいた・・・・・

 

 

 「 ウチ・・・・・・

 古いかもしれんけど・・・・・

 そういうのって・・・・・ 神聖なことやと考えてんねん・・・

 運命っていうか・・・・

 心から好きな人ができて もう言葉だけじゃ足りなくて・・・

 愛を全身で伝えたい時に自然とSEXするもんだと思ってた  」

 

 

 

「 ・・・・・理想的だね・・・・   」

 

 

 

たけしはウチの横で目を閉じて ウチの話しを静かに聴いていた

まるで 歌でも聞くように・・・・

ベンチについた ウチの手の小指が 隣のたけしの小指にあたってる

 

 

「 あの子達が簡単に中絶費用の事言ってる時

正直言って・・・・ 心の中では

ウチ・・・・

ゾッとしたんよ・・・・

でも 妊娠しちゃった子の事考えたら少し可愛そうかなって

それも思ったんよ・・・・   」

 

 

 

「  優しいんやな・・・・・君は・・・・・   」

 

 

 

「 ううん・・・・

 それは    ちがうわ・・・・・

 嫌われたくないだけなんよ・・・・

 悪く思われたくなくて・・・・・

 小さい子が遊んで欲しいから お菓子を配るのと同じよ  」

 

 

 

ポツッと・・・・・

手に何か落ちた・・・・・

ウチの涙やった・・・・・

 

 

 

 「 時代おくれかな?

 ウチ・・・・・

 好きな人に心から愛し愛され・・・・

 その人の子供を産む・・・・・

 そんな考え方  重いンかな?

 もっと みんな簡単に恋するもんなんかな?

 ウチ昔 友達に重いって言われたことあんねん・・・・

 もっと 物事軽く考えた方がええんかな?

 もう どう考えたらええかわからなくて・・・・    」

 

 

ウチは嗚咽がもれないように口に手を当てた

なぜか涙が止まらなくなってた・・・・・・

何でこんな事をたけしに話してるンやろう?

その時 そっとたけしがウチの肩を抱いた・・・・

その腕は力強く そしてすばらしく優しかった

 

 

「 アホやな!

時代遅れなわけないやろ・・・・

そんな子達ばっかりじゃないよ

皆 もっと 真剣に恋してるよ

重いなんて・・・・

君の考え方 俺はすごく好きや・・・・  」

 

 

 

 

「 ・・・・・初めて会った時

 ウチに強引にKISSしたくせにっ!  」

 

 

 

 

「 ・・・・・・ごめんなさい ・・・・・・  」

 

 

 

たけしはウチを抱きしめながら すっごく困ってた

それが なんかウチにはとてもおかしかったんで

つい    笑ってしまったんよ

 

 

 

「 ちぇ~っ! さっきまで泣いてたのに!  

 もう 笑ってんのかぁ~??

 俺をイジメて楽しんでるやろ~!!  」

 

 

 

とっても楽しくて 優しい時間が流れた

ウチらは駐車場まで手をつないで帰った

ウチはこの大きくて温かい手に繫がれてると

不思議といつも感じる 寂しさや不安が消えていた

最後までたけしは紳士で優しかった

家の前でウチを降ろしてウインドウ越しに二人は見つめ合った

 

 

 

「 今日は来てくれてありがとう・・・・・

 また 電話していい??  」

 

 

 

「 いつ?    」

 

 

 

「 じゃあ・・・・・ 明日!  」

       

 

 

 

「 明日が今すぐ来たらいいのに・・・・ 」

 

 

 

ガンっ!!

 

 

「 キャァァ! たけし!大丈夫?  」

 

 

 

たけしは車のハンドルに思いっきり頭突きした!

 

 

 「 かっわいいこと 言うナァ~~238

 アカン・・・・

 俺マジになりそう・・・・     」

 

 

 

ウチはたけしの言ってる意味がわからんかった

たけしは小さく一束ウチの髪の毛をつかんでいった

 

 

 

「 ねぇ・・・・・ M子ちゃん・・・・・

 俺と付き合ってよ!

本当は今日はこれを言いたかったんだ・・・・  」

 

 

 「 え?  」

 

 

 

「 ・・・・・・KISSしたいけど・・・・・・

ちゃんと返事もらうまでガマンだなぁ~!

じゃ!

返事は今度でいいよ!

おやすみっ!     」

 

 

シルビアが排気音を上げて走り去ってもウチは

その場にずっと立ち尽くしたままだった

貰った花束を握り締めて・・・・・

 

 

 

 

 「  ・・・・・たけしのバカ・・・・・・・  」

 

 

 

 

・・・・KISSしてくれてもよかったのに・・・・・・

 

 

 

 

ウチにするKISSと猫にするKISSは一緒なんやろか?

昔読んだ 「赤毛のアン 」でアンがギルバートに

告白されるシーンがあったな

きっと アンも今のウチみたいな気持ちやったんやろか・・・・

門限より少し遅くなるかもとママには言ってあったものの

ちょっとバツ悪く家にも戻ってリビングに入った時

ウチはちょっとママの顔が見れなかった

そんな事は全然気付かないママが嬉しそうにウチに言ってきた

 

 

 

「 ねぇ~~!!M子ちゃん!

今日ね ママ 難波で偶然誰に会ったと思う~??  」

 

 

 

 

「 だぁれ? ママ?  」

 

 

 

ウチは貰ったバラの花束を花瓶に移しながら

ママに聞いた

 

 

 

「 な・ん・とっ! ikeちゃんよ!!  」

 

 

 

 

 

「 うそっ!! 」

 

 

 

 

「 本当!実家に帰ってるんですって~

あらっ? キレイなバラね~

誰に貰ったの~~???

って・・・・ M子ちゃん??

どこ行くの? 」

 

 

 

 

ウチはママの話しを最後まで聞かずに

電話口まで急いでいった!

そして 今でもしっかり覚えている電話番号を押した

 

 

 

 

 

 

 

トュルルルル・・・トュルルルル・・・・トュルルル・・・・

 

 

 

ガチャっ

 

「 もしもし?  」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・ikeちゃんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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23 : 04 : 27 | 番外編M子の海岸物語act12 | トラックバック(0) | コメント(9) | page top↑

番外編M子の海岸物語act11

 

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   海岸

 

( 番外編 )

☆M子の海岸物語☆ 

 act 11キラキラライン2

  

 

 

 

 

「M子ちゃん! お願いがあるんやけど 」

 

 

午後のたるい講義が終わり ウチが帰り支度してる時

この間 合コンに誘われた H美とあと知らない女の子2人に

再び声を掛けられた

 

「 実はさ!

この間合コンで一緒だったY子がさ

妊娠しちゃって・・・・・

今 クラスの子皆にカンパお願いしちゃってんのよ

クラスでお願いしてないの

M子ちゃんだけやから

・・・   」

 

 

「 ウチだけ・・・?・・・・   」

 

 

 

「 そう 同じ女として辛いのわかるでしょ?

もう Y子も落ち込んじゃってさ 

んで

友達の私らでなんとか力になってあげようっての

少しでいいから! カンパお願い!  」

 

 

 

 

・・・ここで言うカンパっていうのは

中絶費用のことだった  

ウチは1万円 H美に渡した

 

 

「 うわ~~!! M子ちゃん マジでこんなに?

いいの? ありがと~☆

ええ 友達やわ~~!!  

なんか あったらいつでも私達に言うてきて!

あっ そうや! 今度 K大学の子との

合コン M子ちゃんもおいでよ!

M子ちゃんがええと思う子協力するで~!! 」

 

 

お金を渡した途端 H美達の態度はコロッと変わった

ウチはこんなことには慣れていたから 

適当に話しを交わして その場を逃れた

こういう時の金の威力はいつもながら本当に感心する

黙ってお金を渡すだけでヤツらは

ウチを親切で友達だと思い

 

 

そしてやがてウチのことを利用できる人間と思うようになる

 

 

ウチはパパからの教育で一度は施しをかけることの重要性を学んでいた

そして 

次の相手の出方こそが今後の付き合い方を決める決定打になると

莫大な資産を受け継ぐ人間には 

付き合っていく人間関係がとても大切だった

 

 

 

そう・・・・・

とても 大切だと学んでいたのに・・・・

 

 

 

良く晴れた 秋の空が高く澄んでいた日曜日

ウチは 神戸のとある神社に来ていた

おもったより 駅から坂が多い道を山つたいに昇ってきて

大きな坂の両端には所狭しと屋台が軒並んでいた

 

とうもろこしの焼けた匂い 当て物屋  かき氷にお面・・・

小学生の男の子達が群がっているのは

鉄砲を打って景品を落とす遊び屋なんやろか・・・・

どれも 近くで見るのは初めてやった 

祭り囃子の笛の音 お面をつけて駆け抜けていく子供達

ウチはおもしろくて回りをキョロキョロしながら

人ごみを掻き分け たけしと待ち合わせしていた

鳥居の前にすぐついてしまっていた

 

 

 

「 たしか・・・・ 待ち合わせの場所はここやと

思うんやけど・・・・   」

 

 

 

今日は神戸のたけしの地元の秋祭りで

太鼓台をかつぐから見に来いと  

あの  ダンスパーティの日から

毎日しつこいぐらいたけしから電話があり

ウチはしかたがなく たけしが指定してきた

神社の鳥居前まで来てしまっていた

 

 

 

なんやろう・・・・

持ち合わせ時間はとっくに過ぎてるのに・・・

たけしの姿はどこにもいなかった・・・

その時 体を貫く大きな太鼓を叩く音がした

 

 

ドン! ドドン! ドン! ドン! ドン! 

 

 

 

「 チョ~~~サジャ!! 」

 

 

 

大勢の人の波の中 

一際大きな太鼓台が揺れながらこちらにやってきた

 

 

 

「 チョ~~~サジャ!! 」

 

ドン! ドドン! ドン ドン!  ドン!

 

 

 

野太い男性の掛け声と共に上下にいっそう揺れながら

大勢の人ごみがその太鼓台の道をあけようと大きく割れ

その全貌が現れた

何十人もの上半身裸にハッピ姿 地下足袋にハチマキの男の人が

その大きな太鼓台をかついでこっちにやってきた

 

 

太鼓台 

 

 

 

すごい!!

すごい! 


こんなんウチ見たことない!!

Σヽ(゚Д゚○)ノ

 

 

 

圧倒的な迫力に息を飲んでいるとき その時

上空の方で叫び声がした

 

 

 

「 M子ちゃん!! お~~いい!! 」

 

 

 

 

「 たけし? 」

 

 

 

 

大きな太鼓台がウチの前を横切って行くときにハッキリと聞き取れた

けど たけしの姿がどこにも見当たらない

 

 

「 ここだよ!M子ちゃん!」

 

 

 

 

なんとっ!

たけしはひときわ大きな太鼓台の上の屋根の部分にいた!

そして 「 乗り子 」 と言われる指揮者のうちの一人だった

 

 

「 ちょっと これ持って待ってて! ! 」

 

 

 

たけしは自分の着ているハッピを脱いでウチに放り投げた

少しよろけたけどかろうじてウチはそのハッピを受け取った

後ろのおじさんがあぶないよとウチに注意した

たけしは激しい祭り囃子に合わせておおきなうちわを振り

おどりながら行ってしまった・・・・・

 

 

カッ・・・・カッコイイやん・・・ 405

 

 

 

たぶんウチの顔は真っ赤だと思った・・・・

この間のダンスといい 今の祭りのハッピ姿といい・・・・

なんか もしかしたら 

ウチすごい子と知り合いになってしまったかもしれん

ウチの心臓は今までの規則的な動きから確実に

この祭り囃子のように騒がしくなっていた・・・・・

 

暫くしてたけしの乗った太鼓台は境内の中を

大きく揺れて回転しだした

ここが一番の見せ所らしく

観衆のどよめきと大きな拍手がうまれていた

 

無事に奉納された太鼓台からピョンと飛び降りで

こちらに向かってくるたけしの姿が見えた

 さきほど 渡されたハッピを握る手に力が入った

 

 

 

 

 

ウチのもとにまっすぐやってくるこの青年に・・・・・

 

 

 

 

「 トキメクな 」というほうが

 

 

 

 

 

 

おかしいと思わん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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07 : 24 : 39 | 番外編M子の海岸物語act11 | トラックバック(0) | コメント(22) | page top↑

番外編M子の海外物語act10

 

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   海岸

 

( 番外編 )

☆M子の海岸物語☆ 

 act 10キラキラライン2

  

 

 

 

 

あの忌々しい ファーストキスを奪われてから1ヶ月が過ぎ

季節はしだいに紅葉が色づき初めていた

 

秋の祇園は落葉樹が赤や 黄色、金色に輝き

それが黒っぽい松の緑と鮮やかな対比をなしている

この時期パパはどこだかのリゾートホテル開発で

京都のおおきな企業に莫大な投資をしていた

 

 

今日はそのリゾート開発を祝い ここ祇園の一流料亭で

ガーデニングパーティーが繰り広げられていた

こんな場所では家族との参加が義務つけられていた

大きな事業をおこす時には

家族愛がうまくいっていることをアピールするのが

何より大きな効果を生むのだとパパは信じていた

 

国宝もんの美しい庭園で

品の良い執事が広い美しく装飾されたテーブルに一同を案内し

ウチらの席は上座だった 

食事は何時間も続き、シャンパンが水のように飲まれ

どこかの大企業の社長、議員その家族の楽しげな会話が続いていた

参列者の若者は莫大な資産を持つ

 

伊藤コーポレーション一人娘

のウチに顔を売っておきたいらしく

次・次と話しかけてきていた

 

 

ウチはそんな扱いにもすっかり慣れ

参列しているお客にニッコリ笑顔を絶やさず

お天気の事とか学校の成績のこととか

どうでもいい話しを返していた

 

三人編成のバンドがダンスの曲を演奏し 

ガーデンパーティの真ん中はダンスフロア化していた

5人以上の男性と踊ったウチはもうクタクタだった

こんな所にあふれているのは権力とお金のことに

しか頭にない傲慢な男性ばかりだった

 

 

人であふれたガーデンにいながら 

どうしてこんなに孤独を感じるのだろう・・・

ウチは小さくため息をついた

きつく締め上げられた振袖の帯が苦しかった

 

 

この投資事業の主催者達がずらりと並んでたところで

一人の青年がウチの手を取り 礼儀正しく自己紹介をした

ウチはこの青年を見て 体が凍りついた!

 

 

 

朝倉 たけしだった!!

 

 

 

何でこんな所に?

 

 

ウチは怒りに頬を染め手を振りほどこうとした

 

 

「 シ~! 落ち着いてM子ちゃん! 」 

 

 たけしはひとさし指を口元に当ててウチに向かって

ウインクしていた

 

 

「 みんなキミのこと見てるで!

ニッコリして楽しそうに振舞うんだ!いいね? 」

 

 

にくらしいことに たけしは笑っていたでもコイツの言うとおりだった

ウチはすかさずセキリュティに連絡を取ろうとした

 

 

 

「おっと! 今日は僕もこのパーティの貴賓客なんやで!

ホラ! あれが僕の父や!  」

 

 

 

 「 え? 」

 

 

驚いたことにたけしが指をさした人物は

ウチのパパと楽しそうに話している

昔からパパと共同出資している会社

 

 (朝倉電気)  の社長だった

 

「 キミが今日このパーティに来るって父さんから聞いたんや!

だからわざわざ来たんだよ!

だって 君もう絶対学校でとか会ってくれなさそうだったし

あっちで話しができないかな? 

この間のことあやまりたいんや!  

 ね?   」

 

 

 

ウチが一瞬眉を寄せたのでたけしはひるんだ 

でも おめでたい席をしらけさせてはいけない

ウチはその庭園の真ん中にある池に向かって歩いていった

ここなら もしまた何かされてもひと目に尽くし 池に突き飛ばせる

たけしは両手にシャンパングラスを持ち

右のグラスをウチに差し出して言った

 

 

 

「 おどろいたよ!

まさかキミが伊藤コーポレーションの令嬢だったなんて

まさに ( 超お嬢様 )や! 

その振袖も高そうだね~ 」

 

 

 

 

「 200万 や!!!  」

 

 

 

ウチはプイッを履き捨てるように言ってそっぽを向いた

 

ピュ~♪と口笛を吹きたけしはウチの隣に立ち 

楽しそうに微笑んでいた

 

 

たしかに今日のたけしは

この間のコンパの軽薄なイメージとかけ離れていた

アルマーニのフォーマルにブルガリの腕時計・・・・・

しぐさからこの高価なフォーマルを何回も着こなしているに違いない

ネクタイも靴も高級品だし 髪型やその優雅な物腰でわかる

たけしはあきらかに経済的に恵まれてる若者だった

 

 

 

「 話って何? 」

 

 

ウチは冷たく言った

 

 

「 すまなかったよ・・・・ 

キミにあんなことをするべきではなかった・・・ 」

 

 

以外に素直にたけしは謝った ウチはちょっと拍子抜けた

 

 

「 もしも キミに恋人がいるんやったら・・・・

俺はあきらめるとゆ~しかないんだけどね・・・・・  」

 

 

 

ウチはしゃがんで池の鯉を見つめた すでに鯉は餌をくれるものと

ウチの回りに集まっていた

 

 

 

 

「 ウチと付き合うことがどういうことか分かるやろ・・・・

ここにおる連中もウチを通して

伊藤コーポレーションの莫大な財産しか見てないんよ・・・・

ウチは簡単に恋人なんか作られヘンのよ

小さい頃からそうやったし

ウチに近付いてくるのはみんな財産めあてや・・・・  」

 

 

 

なぜか ikeちゃんの顔が浮かんだ とても懐かしかった

空を見上げたら寒々とした秋の夕暮れが広がっていた

ウチの心と一緒や・・・・・

 

 

「 俺・・・・・

実は キミのこと一回小さい頃に見てるんだよね・・・・

そう 小学生の頃 

こうやって父さんの仕事のパーティに来てた時

今 見たいに小さい子が可愛く着飾ってさ・・・・・

まるで お人形みたいだった・・・・・

その時は声をかけれなかったんだけど・・・・・

あの時も・・・・コンパの時も

そして 今も・・・・・ 俺  君のその寂しそうな顔がとても

気になるんだ・・・・    」

 

 

ウチのこと知ってたの?

なぜかたけしの顔は少し赤かった

 

 

 

「 ねぇ・・・・  M子ちゃん!

もう一度俺ら やり直せないかな? 友達として!! 」 

 

 

 

 

 「 友達?  」

 

 

 

 

「 そう! 俺ら! 友達!! 」

 

 

 

ニカッと笑ってたけしはウチと自分を交互に指さして言った

ウチの関心を引くにはこの言葉が一番強力やった!

そう それは・・・・

その言葉はウチが以前から喉から手が出るほど欲しいものだった

くいついてきた ウチにあきらかにたけしは嬉しそうだった

 

 

 

「 あっ ワルツや! M子ちゃん踊ろうよ!  」

 

 

 

 

「 ・・・・・友達って・・・・

そんなこともするの?   」

 

 

 

 

 「 ああ! 踊りまくりや! 」

 

 

 

 

たけしはウチの手を引いてダンスフロアの真ん中に連れて行った

その エスコートの仕方は繋いだ手を高く上げて雄々しく王様のようだった

その前からダンスを楽しんでいた 中堅の金持ちオバさんオジさん達は

めずらしく 若いウチらのダンスを見ようと大きく場所を開けた

 

 

 

「 失礼します! 」

 

 

 

そう言うとたけしはウチの腰に手をあて 

振袖の裾がからまないように 優雅にリードしはじめた

驚いたことに

それは今まで踊った誰よりも上手く 一番踊りやすかった

あきらかにたけしは教養を見につけた紳士だった

これが あのコンパの時のたけしと同一人物なのだろうか?

ウチは信じがたかった・・・・・

どちらが本当のたけしなんだろう・・・・・

それとも どちらも本当の彼なんだろうか・・・

 

 

 

フと回りを見ると ウチのパパと朝倉電気の社長・・・

たけしのお父さんが  髭男爵のようにワイングラスを合わせて

ウチらを見て高笑いをしていた

 

 

 

「 M子ちゃん 俺地元の青年団にも入ってるんだ

来週秋祭りがあるんや! 俺太鼓台担ぐから見においでよ! 」

 

 

 

たけしは軽やかにステップを踏みながら言った

 

 

 

「 なんでもやるのね (笑) 」

 

 

 

「 ああ 人生は楽しまな 損や!

その後 一緒に屋台のタコヤキおごるよ!  」

 

 

 

「 タコヤキ? 

ウチ! 食べたことないねん!

ママがああいう所の物食べたらアカンって言うの

でも いつも おいしそうって思っててん!    」

 

 

 

 

ウチは思わずたけしの足を踏みそうになった

 

 

 

「 お母さんに言わなアカンな!

関西であんなうまいもん食わないと

人生の半分損すると!  」

 

 

 

たけしはウチをクルッと一回転させるとグイッと

力強く自分の胸に引き寄せた

この優雅で自身たっぷりのダンスに回りからは

拍手が生まれていた

たけしはウチをからかったり触れたりして

男性として純粋な興味でウチを見ていると伝えた

純粋な興味がいったいなんなのか 

それを判断するだけの経験がウチにはなかった

たけしはおもしろそうにウチを見て言った

 

 

 

 

 

 

「 まるで ローマの休日やな! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時ウチは・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

なにか 新しい世界が開けそうで・・・・

 

 

 

 

 

 

 

目の前のこの青年にワクワクしたんや・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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07 : 07 : 25 | 番外編M子の海外物語act10 | トラックバック(0) | コメント(8) | page top↑

番外編M子の海岸物語act9

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   海岸

 

( 番外編 )

☆M子の海岸物語☆ 

 act 9キラキラライン2

  

 

 

 

 

「 俺は君のパパやママみたいに都合よくないで  」

 

○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:

 

 

 

中学の時に大好きやったikeちゃんと

似たようなセリフを言った男の子がおった・・・・・

 

 

 

あれは・・・・・

 

 

いつやったかな?・・・・・

 

 

 

 

 

 

「 なんか退屈してるね!君! 誰の友達??  」

 

そう言って見知らぬ男の子は

ウチに笑ってカラオケの本を差し出した

 

 

 

大学2年の春 

金持ちのお嬢様大学に入学して半年目にやっとクラスの女の子に

声をかけられた

 

「 M子ちゃん今日よかったら一緒に飲まない?  」

 

 

この言葉がなんとなく嬉しくてホイホイ付いてきたカラオケBOX

 

 

 

「 では イッキいきまぁ~す♪  」

 

 

「 イエェ~~~イ!!424  

 

 

「 リンダ・リンダ 歌いま~す!! 」

 

 

「イェ~~イイ!!315    」

 

 

大きなカラオケBOXに男5人女5人でろくに話しもせず 

やたら盛り上がってた

 

 

これは・・・・・

合コンと言うヤツやろか・・・・??

 

 

ウチを誘った女の子は別の男の子とトイレに行ったきり戻ってこないし

皆 誰もウチに話しかけてこんかった

そう ウチは頭数に呼ばれただけやった

それに全然知らんヤツのラップとかなんかうるさい歌なんか

聞きたくないし そろそろ帰ろうかと思ったとき

コンパに来てたその一人に声をかけられた

たしか 自己紹介ではやたら元気な男の子やったな・・・・・

 

 

 

「 もう帰ろうって顔してるで~!

 まだ一曲も歌ってないやん!

 ダメだよ!コンパ代払ってんでしょ? 

一緒に盛り上がろうよ!  」

 

 

 

「 別に・・・・歌いたい歌なかったから・・・・  」

 

 

「 え? 無いことないよ~!

DAMやで?

たいがい曲あるで! 探したるよ 題名何?    」

 

 

「 ・・・・・アヴェ・マリア とか・・・・ 第九?  」

 

 

「 それ・・・・何?  」

 

 

「 知らんの? 聖歌や!  」

 

 

 

「 M子ちゃん・・・・・天然ってよく言われる?  」

 

 

 

「 ?  うなぎは天然にかぎるわ?  」

 

 

 

「 え~っと・・・・ それは・・・・ ボケてんの? 」

 

 

 

「 ボケ?   痴呆にはまだ年早いわ!  」

 

 

 

 

 

「 ・・・・・・・・   」

「 ・・・・・・・・   」

 

 

 

 

 

「 なんか 話かみあわへんね

ウチ・・・・・  やっぱり帰るわ

これ コンパ代! 幹事の人に渡しといて!  」

 

 

そう言ってウチは2万円その子に渡してカラオケBoXを後にした

大通りでタクシーを拾おうとしたら 目の前の車がクラクションを

明らかにウチに向かって鳴らした

 

 

 

 

「 M子ちゃん!!  送るよ!!   」

 

 

 

 

・・・・さっきの子や・・・・

 

 

なんか 見たこともない車にのってる・・・

スポーツカーってこんなんかな?

 

 

「 ウチ タクシーで帰るからええよ!  」

 

 

ウチはその車に 近寄って運転席のその子に行った

 

近くでみたら・・・・

 

一重やな・・・・

 

ウチのタイプではないわっ!

ウチはパッチリ二重が大好きなんや!!

 

 

 

「 送らせてよ! なんか君あぶなっかしいよ!

 それに さっきのコンパ代も払いすぎやで

いったい カラオケ代がいくらすると思ってんの?

ハイ☆  お釣り!  」

 

 

 

タイプじゃないけど その人懐こい笑顔が可愛かったので

ウチはその子に聞いた

 

 

 

「 そういえば・・・・・

 名前 なんていうの?  」

 

 

 

 

「俺?

たけし!

朝倉 たけし!  」

 

 

 

帰りの車の中 たけしはずっと一人でしゃべってた

家は神戸だとか 何学部だとか

今度文化祭でバンドやるとか

近くに絶景の夜景ポイントがあってそこが

走り屋が走るコースだとか 週末には仲間とそこにいるとか・・・・

たけしのおしゃべりを聞いてるのは以外と楽しかった

 

 

そして 車はウチの地元の1号線に入った

すると 大きな爆音が聞こえてきた

 

 

 

・・・・ああ・・・・

そういえば今日は土曜日やったな・・・・・

 

 

 

 

「 ええ~~???

 何?  何?

 暴走族? 

あちゃ~~!まいったなぁ~~~!!

M子ちゃん大丈夫? 恐くない?  」

 

 

 

「心配せんでも こっちが挑発せぇへんかったら

 何もしてけぇへんよ    」

 

 

 

そして2台の改造バイクがたけしのシルビアに絡んできた

 

 

 

 ボン ボボン ボボン ボン ボン ボン

 

 

 

「 ヌホホホホホホ ♪

 ヌホホホホホホホ ♪

 ヌホホホホホホホ ♪  」

 

 

 

 

2台の改造バイクはシルビアにベタづけで

中のウチらをガン見しながら付いてきた

 

 

 

「 うわ~~~!!405

マジ恐え~~~!何こいつら?

何叫んでンの  ? 」 

 

 

 

「 あれはルパンのモノマネをしてるねん!

 つーか めちゃ懐かしいんねんけど・・・・・   

 そこの交差点を過ぎたら付いてけぇへんよ! 」

 

 

 

大きなスクランブル交差点で2台の改造バイクは

Uターンをし まだルパンのモノマネをしながら

走り去って行った・・・・

 

 

 

「 うわ~~~! ホントだ!

M子ちゃんの言った通りやね!

ホンマに付いてこんかったなぁ~! 

さすが 地元やな~!     」

 

 

なんやろう・・・・・

あのモノマネは代々受け継がれいくもんなんやろか・・・

今度またであったら  ふじ子のモノマネで返してみよう

ぜったい ヤツらの方が

ものまね四天王の誰やらより上手いわ・・・・

 

 

そんなことを考えてたら たけしは家の前に車をつけた

たけしは思ったより親切なヤツだった

 

 

 

 

「 ここ!

キミん家?

超デカイよね~!!

そんなわけないよね~(笑)

まさか 本当に帰るわけないよね~♪

んも~~♪ M子ちゃんったら~~♪  」

 

 

 

 

 

「 え ? 」

 

 

 

聞き返した途端 何か 「 プニュ 」 と

やわらかものが唇に当たった

目をつぶっているたけしの顔があり得ないくらい近くにあった

ウチはたけしにKISSされてた・・・・・

 

 

 

バチーン!☆☆

 

 

 

 

「 いってぇ~~~~!!」

 

 

 

たけしが左頬を押さえてうずくまった!!

ウチはあまりに信じられヘン出来事に怒り奮闘した!!

 

 

 

「 なっ なんで殴るんだよ!!

キミもその気だったやないかっ!!  」

 

 

 

 

「 もういっぱつ 殴ったろか!!

ウチのどこがその気やったと言うんよ!

この! 無礼者!!   」

 

 

 

 

「 でも 送るっていうことは

普通そうやろ~~~???  」

 

 

 

ウチは車を降りてドアを開けたまま半泣きのたけしに言った

 

 

 

「 ええか! よう聞きや!

ウチは あんたが普段相手にしてるような

そこらへんの小金持ちの軽いお嬢様とは

ちがうんや!  」

 

 

 

たけしがまだ頬を押さえながら ビックリした顔でウチを見つめていた

 

 

 

 

 

「 ウチはなぁ!

 超お嬢様なんや!!  」

 

 

 

 

 

バンッ

 

 

 

 

 

勢い良く車のドアを叩きつけて後ろも振り向かずにウチは家に入った

 

 

「お帰りなさいませ! お嬢様! 」

 

 

お手伝いのイネさんがウチを迎えてくれた

 

 

「 外に不審者がおる!セキュリティ呼んで!  」

 

 

「  かしこまりました!  」

 

 

 

 

そのまま部屋に入りウチはべっドに飛びこんだ!

 

 

くやしいっ! くやしいっ!

 

 

 

涙が出てきた・・・・・・

 

 

ウチのファーストキス!! 

なんであんなヤツにしかもあんなシチュエーション!

最悪や!!

初めては 海外のリゾート地で沈む夕日をバックにって決めてたのに!

なんで!

あんな安物の車のなかでしかも家の前でなんて

それに 何かプニュっていった!!

 

プニュ!!って

あ~~~~ん!!

死にたい~~~~~ 406

 

 

 アイツ・・・今度ウチに何かしてきたらパパに言って

社会的に抹殺してもらう!

もう絶対!!

 

 

この日の夜ウチは

ロールプレイングゲームのザコキャラの名前を

( たけし ) とつけて徹底的につぶした!

サーベルで切り刻み

雷魔法で打ち砕き

氷の魔法で カチカチにし

呪いで目つぶしをし

何度も・・・・・ 何度も・・・・・

それは 

朝まで繰り返された・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

その頃 M子邸の外でシルビアの中のたけしは

殴られた左頬を押さえてぼんやりしながらつぶやいた

 

 

 

 

「 ・・・・・惚れた ・・・・・  」

 

 

 

 

 

セキュリティカーの青いサイレンと

たけしの 「 誤解だ!! 」 と

叫ぶ声が辺り一面に木霊した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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07 : 17 : 39 | 番外編M子の海岸物語act9 | トラックバック(0) | コメント(16) | page top↑

番外編M子の海岸物語act8

 

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   海岸

 

( 番外編 )

☆M子の海岸物語☆ 

 act 8キラキラライン2

  

 

 

 

 

「 マジかいな?

マジで暴走族にまぎれてikeちゃん探しにいったん?

しかし よう無事やったなぁ~~!!M子! 」

 

 

難波のデパートプランタンのサーファー系のショップの

試着室から びっくりしたK子の声が響いた

 

「 暴走族やからって別に怖がることなんかないわっ!

みんなウチと同じ年の子達ばっかりやで 」

 

 

 

試着室の前の椅子に座りウチは厚底のサンダルを試着しながら言った

 

 

「 あの夜はすごかったもんな~

 ウチのオカンなんか次の日仕事やの

にうるさくて寝られヘンってキレてたもん!

  

 そうか~ ikeちゃんおらんかったんかぁ~   」

 

 

 

「 うん  ウチもてっきり竹田先輩とおるikeちゃん見てたから

 絶対やって思ってたけど・・・・   」

 

 

 

あの日から ウチは考えていたことを思い出した

あの時・・・・

隼人って人が言ったこと・・・・・

 

 

「 竹田が出すわけないやろ  」

 

 

あれはどういう意味やったんやろう

その時試着室のカーテンが勢いよく音をあげて開いた

 

 

 

「 どう? このワンピ? 」

 

 

 

「 うん! めっちゃかわいい! 」

 

 

 

「 じゃ これにするわ!  」

 

 

正直ウチはこの黄色いワンピはK子には似合ってないと

おもったけど こんな時は かわいいというのが

女友達ってもんや!

 

 

 

「 でもなM子 

ヨシノの言うとおりやと思うで?

なんぼ あんたが躍起になって会いたがっても

もう うちらもikeちゃんも環境もちがうやろし

付き合う相手もかわってんのんちゃう? 」

 

 

紙袋をいっぱい抱えたK子が難波の地下通りを

歩きながら言った

 

 

「ホンマにウチらと連絡取りたかったらすでにそうしてるよ!

人は成長していくと共に人間関係も変わっていくもんやろ? 

アンタはikeちゃんに執着してんのとちがう?  」

 

 

 

k子のいうことはよく分かってた 実際高校を

中退してから ikeちゃんからは一度も連絡なかった

そして あの夜の後も・・・・

坂上ヨシノはたぶんウチが探してるのをikeちゃんに言ってるはず・・・・

 

 

 

「 ほな! 新学期でな~☆  」

 

「 バイバ~イ☆   」

 

 

 

ウチらは駅の改札で別れた

K子も最近はikeちゃんの話しても くいついてこなかった

この1年で K子はK子でウチの知らん所で

新しい人間関係が出来てるんやろな・・・・・・

 

 

難波の交差点で 

急いで行きかう人ごみにまぎれて

 

 

一人立ちつくした・・・・

 

 

なんか ウチだけ 中3のあの時から 時が止まったみたい

そう・・・ 毎日3人でおったあの時  なんでも話した

夢の話し・・・将来の事 

うちはマンガ家かデザイナーになりたいと言った

K子はキャリアウーマンで女社長やと言った

そして・・・・ikeちゃんの答えは意外やった

彼女はテレながら言った  「 好きな人のお嫁さん  」

 

 

 

ikeちゃんの好きな人の・・・・・・

 

 

 

中3の当時 ikeちゃんには同じクラスに好きな子がおった

なんか その子を見ていつもikeちゃんは笑ってた

ウチからしたらアホなことばっかりしてる うるさい男子の一人やった

いったい その男子のどこがikeちゃんはいいんか良く分からんと

当時は思っていた

 

 

 

その男子の名前は・・・・・・

 

 

 

 

ウチは電車を乗り継いであるお店の前に立っていた

よく下町にあるこじんまりとしたお店やった・・・・

卒業アルバムの住所録だとここに間違いない

お店の入り口に立ったら自動ドアが開いた ヒヤッとした冷房が

さっきまで炎天下を歩いてきたウチには心地よかった・・・

たしか 酒屋さんと聞いていたけど 

お酒以外にもパンやら日用品やらいっぱい売ってて

小さなスーパみたいやった 

今思ったらコンビニの走りみたいだったんだろう・・・・

レジには小さいくてかわいいおばあちゃんが座ってた

おばあちゃんはニコニコウチに笑いかけてた

ウチの期待は一気にそがれた

 

フッと我にかえり 帰ろうと出口に向かった時

その時お店の自動ドアが開いて

従業員らしい人が瓶ビールケースを運びながら入ってきた

 

 

 

 

 

 

 

 

「 伊藤?? 」 (M子の苗字 )

 

 

 

 

「 N君!! 」

 

 

 

 

 

 

 白のTシャツにジーパンそして酒屋の前掛け・・・・

背もすごく高くなってるけど

その従業員はまさしく中3の時に同級生だったN君だった

そう ウチは彼の家に来たのだった・・・・・

目の前でびっくりしてる彼に 来たものの何を言ったらいいか

わからなかった・・・・

 

 

 

「 うわ~~~!!

 めっちゃ ひさしぶり!

 びっくりしたわ~~~!!  」

 

 

 

「 ひさしぶり・・・・・   」

 

 

ウチの態度はあきらかに挙動不審やった

どうしよう・・・・

なんか N君の顔がみられへん

 

 

 

「  何年ぶりや?中学以来やな!

  めずらしいいもんやな~!

  お前ん家 山の手やろ?

 どないしたん? こんな所に

 俺になんか用事あったん?  」

 

 

 

ウチはあせった 何でここに来たか自分でもわからヘンかった

 

 

「 え~っと・・・・・

 あのっ そ そう !これ買いにきたんよ!

 これっ!

 これください!!  」

 

 

 

ウチはちょうど目の前にあった商品をつかんで

N君に差し出した

N君はじーっとその商品を見つめてた

 

 

 

「 ・・・・・ これ・・・・・

 買うために わざわざ?  」

 

 

 

 

「 えっ?

 ええっ! そうよ!  」

 

 

片眉をあげて 

あきらかにN君は疑わしげにウチを見つめていた

でも ウチも後には引かれへんかった

 

 

 

 

「 ふ~~ん!

 まいどあり~~~!!

 ああ  ばあちゃんええよ もう

 配達終わったから 奥いっとき!  」

 

 

 

 

 「 じゃ!!  」

 

 

 

ウチはお金を払うと商品の入った袋をもって

お店を飛び出して走り出した!

恥ずかしい!! 何でこんな所きたんやろう??

ウチは何をかんがえてるんやろう?

N君なら何か知ってると思ったン?

 

バカバカしいっ!!

 

 

ウチらが仲良かったのはもう3年も前やねんで!! 

とっくに皆新しい環境で 

 

 

 

そう K子が言った通り

 

 

新しい人間関係で・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「  ちょっと 待て!!  」

 

 

 

 

 

 

 

グイッと誰かに肩とつかまれて ウチはびっくりした!

走ってた足がピタッと止まった!

N君が息をハァハァ切らしながら 

ウチを追いかけてきたんやった・・・・

 

 

 

 

ハァ ハァ  「  お前っ・・・・・走んの速すぎんねん!!  」

 

 

 

しんどそうに顔を歪めて 

グイッと右手をウチの顔の前に差し出した

 

 

 

「 ・・・・ 釣や ・・・・・  」

 

 

 

その手にはさっきの商品のお釣が握ってた

ウチはお釣も貰わずさっさと帰ってきたんやろか?

N君はまだ息が荒く中腰で片手を肘につけて 下を向いてた

 

 

 

 

「 あっ   ありがとう!

 ごめんね!  」

 

 

 

 

 

 N君がジーっとウチの顔を覗き込んで言った

 

 

 

 

「 お前・・・・・ 

ホンマは俺に用があって来たんちゃうか?」

 

 

 

 

ウチはその言葉にギクッとした!

首を小さく左右に振った

 

 

 

「 アイツか? アイツのことか?  」

 

 

 

ウチの心臓はもはや早鐘を打っていた!

さっきよりも強く首を左右に振った!

N君は必死の形相でウチの両肩を強くつかんだ

 

 

 

 

「 アイツが学校辞めたってホンマなんか?

 ここらへんではみんな噂してるんや!

 お前アイツと仲良かったもんな!

 

 竹田となんか かかわってへんやろ?

 

 

 アイツが(ブラック・ハンド) に入ってるって嘘やんな? 

 なぁ  そんなん 嘘にきまってるやんな?  」

 

 

 

 

ウチはその単語に体全身で反応してしまった

 

 

 

 

「 ・・・・・ホンマなんか? ・・・・・・・ 」

 

 

 

 

 

N君の声が変わった!

もはやウチは泣きそうになってN君の顔が見れんかった

 

 

 

 

 

 

「 そうなんかっ!!

 なぁ! 伊藤!!  」

 

 

 

 

 

「 ウッ・・・・ウチっ!!

 何も知らんっっ!!   」

 

 

 

 

咄嗟にウチはN君を突き飛ばして

その場から走って逃げた!

N君が大声で叫んだ

 

 

 

「 なぁ! 伊藤!

 また 来いよ!  お前ん家配達行くから!

 電話くれたら 行くから!!

 何でもええから アイツのこと教えてくれっっ!! 」

 

 

 

 

ウチは走った!走って! 走って 

もう走れんくらい走った・・・・・

涙もかれて 力つきた時・・・・

鈴木の携帯を鳴らした・・・・ 

また元町にいて怒られた

 

 

 

 

家に帰って 商品を袋から取り出してみると

 

 

「 赤まむしドリンク  」

 

 

と書いてた

 

彼は ・・・・  

 

 

N君は知ってた

すごく ikeちゃんを気にしてるようやった

ikeちゃんはそんなに噂になるほど 何かしてるんやろか・・・

そして どこにでも出てくる

竹田先輩の存在・・・・・

 

 

 

 

「 あいつがブラックハンドに入ってるって・・・・  」

 

 

 

「 ikeちゃんに執着してんのちゃう?  」

 

 

 

「 ikeちゃんが望んで そうしてることやと思うけど? 」

 

 

 

 

 

N君・・・・K子・・・・坂上ヨシノの言葉を一つ一つ思い出した

 

 

 

高3の夏休み・・・・ 

 

 

 

とうとうウチは長年にわたる

ikeちゃんの追っかけを止めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも一緒にいたかった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

となりで笑ってたかった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

季節はまた 変わるのに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心だけ 立ち止まったまま・・・・・

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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番外編M子の海岸物語act7

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   海岸

 

( 番外編 )

☆M子の海岸物語☆ 

 act 7キラキラライン2

  

 

 

 

 

「 ほな 鈴木さんここで待ってて すぐ帰ってくるから 」

 

 

「いいえっ!!なりません!!お嬢様! 」

 

坂上ヨシノがあきらかに「お嬢様」という単語で噴出した

もう これからそう呼ぶのやめてもらおう・・・・

そしてあきらかにおもしろそうに鈴木を挑発した

 

 

「 大丈夫やいうてるやろ!鈴木!

ガタガタ言うとめがねカチ割るぞコルァ!  」

 

 

 鈴木にかかっていこうとする坂上ヨシノをウチは

羽交い絞めにして言った

 

 

 

「 ホンマに大丈夫なんよ!

この子はウチの友達やねん!

ねっ!

ikeちゃんに会ったらすぐ帰ってくるから!  」

 

 

ブァオン!!ブォオン! ブォーン!!

 

 

しぶる鈴木を置いて

初めてウチはバイクの後ろにまたがった!

もちろんヘルメットなんかあらへん!

ものすごいスピードと顔に当たる風がウチを襲った

 

 

 

いっ息でけへ~ん!! 目も開けられへ~ん!!

 (>_<)

 

 

 

「 振り落とされヘンように つかまっときや!

え? お嬢様!  」

 

 

 「 このバイクよっちゃんの~? 」

 

 

 

かろうじてウチは大声で叫んだ

平気なフリをしたかったから

 

 

 

「 イベント様や!  」

 

 

ウチらを乗せたバイクは1号線を南下してあきらかに

隊列を作って暴走してる集団の中を逆走していた

こんなことをしてる自分が信じられへんかった

手も車体を挟んでる太腿も震えていた

 

   

寒かった もう一枚着てくればよかった

なんで坂上ヨシノはサラシで平気なのだろう?

聞くとまた 「気合いが足らん」 とか言われそうなので黙ってた

それに髪型もどうやったらあんなに前髪とか立つんだろう?

工藤しずかみたい これもイベント使用なんかな?

坂上ヨシノの特攻には刺繍でいろいろ書いてあった

なんとなく服に書いてある文字を読んだ

 

 

夜叉の夜に狂い咲く 闇夜の喧嘩花・・・・・

これぞ まさしく 女帝なり・・・・・

 

 

 

どういう意味?

 

 

 

 

それにくらべてウチは・・・・・

レースの襟のブラウスに巾着袖・スカートもストライプのレースがついてるし

バイクにまたがってもはやスカートは太腿までめくれ上がってた

手で押さえることなんかできずにそのままにしてた

こんなことなら もっと ちがう服を着てきたらよかった

ヤンキーの人ってどこで服買ってるんやろう?

素朴な疑問やった

 

 

ブォンブオン ホォーンッ!!

 

 

何十台という改造車の中を次々とすり抜けながら

ヨシノは逆そうしてた

すごい人とバイク! なんか映画みたい!

若いのもそうでないのも次から次へと1号線に集まってくる!

ヨシノが逆走して南下すればするほど

バイクと車が集まってきた!

 

 

ここでわかった!

ウチらがおったんは先頭やったんや!!

 

 

「 くぉら~~~!!

 ヨシノ!!

 何隊列 みだしとるんじゃ!

 お前 Bブロックやろが~~~!! 」

 

 

黒い地面スレスレの車の窓から座って乗りだしてる

男の人が坂上ヨシノに蛍光棒を振り上げながら

どなった!

その人はパンチパーマに黒いサングラスに口髭

おっさんちゃうの?

なんかすごく怒ってる!!

 

 

「 用事ができたんや! すぐ戻る! 」

 

 

 

ヨシノはその人達に振り向かないまま叫んだ

 

逆走すればするほど 車とバイクが増えた

 

 

「 あれ~??? よっちゃんセンパ~イ!

 こんな所で何してるんですかぁ~?? 」

 

 

男の暴走にかざりのように女が乗ってた

あれは 以前ウチをカツアゲしようとした子達や!

 

 

ブォン  ボボン  ボボン   ブォン  ブォン  ブォン♪

 

イエィ  イェイ  イェイェ   イェイ  イェイ  イェイ♪ 

 

 

その子達は車の 空吹かしのリズムに合わせて踊ってた

その踊りはウチがよく見に行くクラッシックバレエのものとは

違って なんか踊ってるというより 集団で揺れてた

以前にあった時よりはるかにテンションは高く完璧狂ってた

 

 

「 総長見た?? 」

 

 

坂上ヨシノがその子達に大声で叫んだ

 

 

「 え~~??

 後ろのケツ持ちにもいませんでしたよ~??

 あ~~~!!よっちゃんせんぱ~い!!

 

隼人さんが来ました!!  

 

 

 

 

 

前方を見ると数々の車・バイクのライトを

銃弾のようにすり抜けて来る ひときわ輝く大きなライトが見えた

 

そして 目の前に仮面ライダーが乗ってるような

真っ黒でめちゃくちゃでかいバイクが現れた

乗ってる人は逆光に照らされ

後ろに刀を差してる武士のように見えた

 

 

 

 

「 ヨシノッ!! 」

 

 

 

「 隼人!! 」

 

 

 

排気音を上げて暴走していく集団の流れをよそに

2台のバイクは止まった

口に鉄のマスク・黒の長い特攻服をきた男の人がバイクから降りてきた

鉄のマスクを外すと なかなか男前だった

その人は坂上ヨシノに怒鳴った

 

 

「 お前なにやっとるんや! 」

 

 

その一括はめちゃくちゃ恐くてウチは震え上がった

世の中にこんな恐ろしい人がおるんかと言うぐらい

この男の人は凄まじかった

坂上ヨシノも多分この人の恐ろしさは知ってるのだろう

黙って隼人って人を睨んでた

 

 

 

「 わかってるやろ!!

今日は面白おかしく集まって走ってるだけやないんや!

お前の役目は何や! 」

 

 

 

「 総長に用事があったんよ!

それじゃ・・・ やっぱり・・・・総長は・・・・   」

 

 

「 ああ・・・・・

情報が漏れとる

四条のヤツらが族狩りを始める!

俺らは 羽曳野の分岐点でヤツらを迎え撃つ! 

OBもビビッてもうて ケツ持ちも兵隊もかなり少ない

それにこぎつけてポリも一斉に掃除する気や!

かなり キケンな状態や!

逃げるのに不慣れなバイクのヤツらを前方に走らせ

Dブロックで解散させろ!  」

 

 

「 みくびらんといてや!!

 私を誰やと思ってんの??  

 まさかそこらの女と一緒にしてんのちゃうやろな!! 」

 

 

「 わかっとるわ!! 」

 

 

ヨシノも隼人って人も怒鳴りあってる!

 

 

 

ケッ  ケンカ 

勃発ですかぁ~~~??Σ(゚∇゚|||)

 

 

 

 隼人って人がピリピリしながら叫んだ

 

「 なんでわからへんねん!!

お前がそこらの男より気合が入ってんのぐらい

知っとるわ!!

タダっ!!  」

 

 

 

 

「 タダ?  」

 

 

 

タダ?? (;・-・)

 

 

 

 

 

 

「 俺が心配なんや・・・・・・   」

 

 

 隼人って人の声のトーンが変わった

 

 

 

「 隼人っ 238 

 

 

 

 坂上ヨシノが急にかわいくなった

そして 隼人に駆け寄りその両腕を隼人の首に巻きつけて

ヨシノは隼人の唇に熱烈なKSSをした

隼人も持っていた木刀を放り投げ

ヨシノの体を地面から持ち上げてしまうほど 強く抱きしめ

夢中になってKISSに答えた

 

 

 

ええええええ~???405

 

 

 

 

 

 ウチはバカボンがびっくりした時みたいに10センチほど目が飛び出た

後ろで流れてる暴走族から叫び声や爆発音・

ヒューヒューとはやし立てる声さえ二人の耳に入らないようだった

隼人とヨシノはボンドでひっついた様に ますます固く抱き合ったまま

その場で体を揺らし フンフン鼻を鳴らしてお互いの唇を吸いあった

二人のまわりにはハートマークが飛び交い

その一つがウチの頭にぶつかって弾いた・・・・・

 

「・・・・おとなしく帰って俺の帰りを待つな? ]

 

[ うん・・・・・238 」

 

「 今日  中出しするから   」

 

「 うん・・・・238 

 

隼人とヨシノは見つめあったまま

両腕を互いの腰に回して立っていた

 

 

ああ・・・・よかった   (。-ω-)

この二人もう一生離れへんのかと思った・・・

 

 

 

 

「 あ?なんじゃ?コイツ?  」

 

 

やっと隼人って人がウチの存在に気がついた

さっきから ずっとここにいたんですけど・・・・

 

「 ikeちゃんの友達やねん

・・・今日ikeちゃんは?  」

 

 

「 竹田が出すわけないやろ  」

 

 

 

 

「 ・・・・そう・・・・・   」

 

 

坂上ヨシノはあきらかに落胆していた

その横顔はとても寂しそうだった・・・・

もしかしたら ヨシノもikeちゃんとは会ってないのかもしれん

ウチは直感でそう思った

 

 

「 行く! 」

 

隼人って人はそれ以上一言もいわずバイクに跨り

エンジンをかけた

 

 

 

「 隼人っ!! 無事で!!・・・・  」

 

 

ヨシノが必死で叫んだ その声を聞いた彼は

ニヤッ!と笑って言った

 

 

 

「 ・・・・忘れたんか?

    俺はあきれるほど強いんやで!  」

 

 

 

 

目をウルウルさせてるヨシノに軽くウインクすると

真っ黒のでかいバイクは爆音を上げ

ふたたびテイルランプの光の中を走りぬけて行った

 

 

 

くっ・・・・・ くせぇ!!  Σ(´ω`*)

 

 

 

 

しばらく そのテイルランプの光を見送った後

くるっと振り向いて 坂上ヨシノがウチに言った

 

 

「 乗れっ!! 」 

 

 

・・・だから 恐いって・・・・

さっきまでかわいかったのになんで そう

コロコロかわれるんやろう・・・・

 

 

「  お嬢様~~!!

よくご無事で~~~!!  」

 

オイオイ泣く鈴木をよそにウチは坂上ヨシノを見つめていた

ちゃんと ヨシノはウチをもとの場所に送り届けてくれた

 

「 聞いたやろ

こうなったら あたしでもikeちゃんの居場所はわからんわっ! 」

 

 

「 ・・・じゃぁ・・・・

ikeちゃんと一緒におる人って・・・・  」

 

 

 

「 自分がikeちゃんを追い回すのは勝手やけど

自分に連絡せぇへんということは

ikeちゃん自身が望んでそうしてることやと思うけど? 」

 

 

 

二人はしばらくみつめあった・・・・

坂上ヨシノの目はハッキリとウチに語ってた

「 かかわるな 」 と・・・・・

 

 

「 あたしは自分みたいにヒマちゃうねん!

 ほな!さいなら! 」

 

 

激しいバイク音と共に坂上ヨシノも

去っていった・・・・・

ああ・・・・またお礼を言い忘れた・・・・

 

車の中でたっぷり鈴木の小言を聞きながらウチは家に帰った

あらかじめ セキュリティを切っていたので

らくらく家に入れ 自分の部屋に戻った

もちろんパパやママにもバレてない 楽勝や!

もう少しセキュリティを強化したほうが良さそうや

ウチはバルコニーに出て1号線を眺めた

まだ 激しく暴走は続いておりパトカーも出てきていた

 

 

「 あ~あ・・・・

 まるで イタチごっこやな・・・・  」

 

 

 

 

 

さっきまで あの光の中に自分がいたなんて信じられなかった

たしかなことは・・・・・

あの光の中にはikeちゃんはいなかったってこと・・・・

 

 

 

 

 

 

 

その日ウチはなかなか寝付けなかった

 

 

 

 

 

なぜなら

 

 

 

 

 

朝方まで続いた バイクの空吹かし音をずっと聞いていたから・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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番外編M子の海岸物語act6

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   海岸

 

( 番外編 )

☆M子の海岸物語☆ 

 act 6キラキラライン2

  

 

 

高校3年の夏休み目前の終業式

ホームルームで担任が言った

大阪府警と教育委員会からの通達で事前に情報があったと・・・・・

8月の第二土曜はこの辺一帯を占めてる

 

暴走族 (ブラック・ハンド) の

 

追悼集会の日らしく

担任は額に汗しながら 暴走行為は反社会的な何も生まない行為だと

憧れなど甚だしく 決してうちの学校から

呷りや仲間に加わる生徒がいないことを信じてるなど色々言っていた 

 

ウチはその担任の話しを聞きながらある事を考えていた・・・

 

ウチの家は国道1号線の上の山の高台にあって

ウチの部屋のバルコニーからは

キレイな夜景と1号線が見渡せた

そして待ちに待った8月の第二土曜の夜・・・・・

11時頃ウチは部屋の電気を消してバルコニーにもたれて

1号線を走る小さいミニカーぐらいの大きさの

車から流れるライトをみつめてた

その時パパを乗せたベンツがライトをつけて坂を上がってくるのを見た!

 

 

ウチはこれをまってたんや! 行動開始や!!

 

 

 

「 それでは 社長!明日7時にお迎えにあがります! 」

 

 

「 うむ! 鈴木君も疲れたろう・・・・

今日はゆっくり休んでくれ   」

 

 

パパのお抱え運転手 鈴木さんが後部座席を開けてパパを下ろした

パパが家に入るのを見届けてから鈴木さんが再びベンツに乗り込み

エンジンをかけようとした時

 

 

 

バン!!

 

 

 

 

「 おっ!!お嬢様っ?? 」

 

 

 

 

「 乗せて!!  」

 

 

ウチはウムを言わさずベンツの後部座席にスルリと乗り込んだ

 

 

「 どうなされたんですか?こんな夜更けに???旦那様は? 」

 

 

 

「 お願い!! 鈴木さん!ウチを1号線に連れてって!!

連れてってくれるだけでいいの! 一生のお願い! 」

 

 

 

鈴木はすべて読めたと言わんばかりの顔で

おもいっきり 怪訝そうに言った

 

 

「 ・・・・今日は暴走族が大勢いて 帰りの道も大渋滞でした!

 なんでも追悼集会らしくその数はハンパじゃないですよ

先日 お嬢様が見かけたお友達を探しにいかれるおつもりですか?

あの様な輩とお嬢様が親しくするのを旦那様がよしとお考えには

ならないと思いますが? 」

 

 

「 わかってるなら 話しが早いわ! ほんの少しでええねん!

ikeちゃんがおるかどうか確かめるだけでええのっ!

お願い! 鈴木さん!1号線横切ってくれるだけでええから!    」

 

 

鈴木は頭をかかえて 深いため息をついた

 

 

「 よいですか? 貴方は伊藤コーポレーションの (M子の苗字)

社長の一人娘なんですよ! そのお嬢様が暴走族となんかかかわって

もし警察ざたにでもなったら 私は社長になんとお詫びしていいか

わかりません! 今すぐお部屋にお戻りください!  」

 

 

「 ほな!ウチに脅されて車取られたって言うたらええわ!

鈴木さんパパに言いつけるなり歩いて帰るなりして! 

一人で運転していくから!

もっとも仮免やけど一応道路は走れるやろ!

それやったら 鈴木さんのせいにはならへんやん!

ウチが勝手に車盗んでやったことや! 

さっ!車から降りて! 」

 

 

ウチは本気やった!

ここん所色々な案を出して考えたけど

どうしても これしか思いつかんかった

暫くして鈴木はメガネを取って曇りを拭きながら言った

 

 

「 まったく・・・・

強情な所は 旦那様そっくりだ・・・・・

それに仮免で道路を走るには

運転免許を持った者を同乗させないと

運転できません!  」

 

 

「 ほな鈴木さん! 」

 

 

 

「・・・・お嬢様がお小さい頃から一度だって

鈴木はお嬢様に勝てたことなんかありません!

そのかわり!いいですか!

約束してくださいよ!

 

決して車から出てはいけません!

一度だけ1号線を走ったら帰ってくる!

いいですね?   」

 

 

「 ありがとう! 大好き鈴木さん! 」

 

 

 

ウチは鈴木のくびにしがみついた

 

 

 

 

「 やれやれ!まったく とんだお嬢様だ!! 」

 

 

 

山の斜面に沿って坂道を下り 一つ目の信号を右折すれば

そこはすでに1号線の入り口だった この時間に明るい所といえば

大きなガゾリンスタンドぐらいで そこを過ぎると

暗い夜道に蛍のように揺れるテイルランプが見えた

激しい爆音と共に5~6台の改造バイクが

ベンツの前をノロノロとジグザグ運転していた

 

ちがう・・・・・ これじゃない・・・・

 

 

 

ikeちゃんはきっと 白のセルシオに乗ってるハズ・・・・

そう・・・・ あの時みた竹田先輩と・・・・

この時ウチは何がしたかったのか・・・・・

ひと目ikeちゃんに逢いたかったのか・・・

はたまた仲間に加わりたかったのか・・・・

今 思えば・・・ 本当に危ないことをしていたと思う

でも ただ ウチはあの時から ikeちゃんの寂しそうな

顔がずっと頭から離れんかった

 

 

「 おっお嬢様~~~!!もう十分でしょ~~??

Uターンして帰りますよ~~!!!  」

 

 

鈴木の焦った声にハッとして我に帰った

その時

 

ブォンブォンブォン!

 

 

「 きぁあっっっ!!  」

 

 

 

突然後部座席の横からすごい音がした!

ベンツの両サイドに前を走っていた改造バイクが並んで走っていた

いつの間にかウチらは囲まれていた

 

「 オウラッ~っ! おっさん何チンタラ走っとるんじゃ!

高そうな車キズついてもええんかぁ~???  」

 

 

改造バイクとベンツの間隔は数センチになってた!

なのに絶対あたらなかった!

 

 

ブォンブォン ブォブォブォン!!

 

 

前に2台!両サイドにも2台づつ 

追い越すにも追い越せないし 

ずっと低速度で走らないといけなかった

ウチらは完璧に囲まれて もて遊ばれていた

いかつい改造バイクに二人乗りで

赤や紫の作業服に似たみんな同じ服を着ていた

みんなウチと同じぐらいの年の子やった

 そして手にはそれぞれ鉄パイプやバットや木刀・・・・

中にはオノまで持ってる子もいた

あれで殴られたら一発であの世行きやろか・・・

 

 

「 あああ~~~~!!

でも 挑発さえしなければ 

何もしてくるような気配はないですね

このまま 開放してくれるまで 少し走りましょう~~!! 

お嬢様! 絶対窓を開けないでくださいね!!   」

 

 

鈴木は声を震わせてハンドルをしっかり握り 前をみて

なにやら ブツブツ言ってた

来るんじゃなかったとか

車にはキズをつけないでくれとか

 

 

「 火ぃ つけっぞ ゴルァ~! 」

 

「 ボンネット剥がしてタイヤとハンドルだけにしちゃうよ~ん 」

 

「 それって! ルパンじゃね? 」

 

「 ふ~じこちゃぁ~ん♪ ヌホホホホホ♪  」

 

 

「ヌホホホホホホ ♪  

ヌホホホホホホ♪  」 

 

 

 

両サイドの改造バイクの子達のルパンの合唱が

車の中のウチまで聞こえた

ウチまで思わず 

( うまいやん♪ ヌホホホホホホ♪ ) って

言ってる場合じゃないっ!!

 

 

どうしよう・・・・やっぱり来るんじゃなかった・・・・・・

 

って!!!

 

 

 

あれは!!

 

 

 

ウチはフロントガラスの窓を全快に開けた

 

 

「 ひぃ~?? お嬢様!!

正気ですかっっ!!  」

 

 

 

そして 今まさに後ろからすぐ横を通り過ぎながら

ウチをガン見している白い改造バイクに乗ってる子に向かって

大声で叫んだ!

 

 

「 よっちゃん!!  」

 

 

 

 

 

「また!お前かっ! 」

 

 

 

 

 

坂上ヨシノは片眉を上げて信じられない顔をしていた

そして白の三角布で口もとを覆っていたのをはずした

その顔は完璧にイヤがっていた!

ウチはこんなに坂上ヨシノに会えて嬉しかったことはなかった

 

 

 

「 お願い!ikeちゃん知らない?

どうしてもikeちゃんに逢いたいの!

ikeちゃんここにおるの?  」

 

 

 

「まったく・・・・

口開いたらikeちゃん・ikeちゃんって

自分 ikeちゃんしか友達いないのかっ?  」

 

 

 

 

「 いないわっ!!! 」

 

 

 

 思わず出てしまった自分の大きな声にウチはビックリした

坂上ヨシノの顔が真顔になった・・・・・・

二人は暫く睨みあった・・・・

坂上ヨシノはウチを睨みながら器用に

バイクを運転してた

何か考えているようだった

そして こう言った

 

 

「 ・・・・・この先の交差点の所に

バス亭がある そこに車つけろ  

先行って待ってる! 」

 

 

そう言うとヨシノが先頭にたって

さらに爆音を上げて空ふかししながら

走り去って行った

すると

それにウチ達を囲んでいたに5~6台のバイクが続いた

ウチ達はやっと解放された

 

暫く走ると 本当にバス停があって 軽く車を停車できるスペースがあった

ウチは鈴木の反対を押し切って 車から降りた

すると 白い改造バイクに持たれて

坂上ヨシノが腕を組んで立っていた

 

 

白いサラシに紫の特攻服の上着をヨシノは腰に巻いていた

そして右腕にはたぶんキズを隠してるんだろう

肘までの黒い手袋をはめていた その手袋とバイクには

「 ブラック・ハンド 」と英語で書かれたステッカーが貼ってあった

坂上ヨシノはクイッとあごをバイクに向けて言った

 

 

 

 

 

 

 

 

「 後ろ乗りな 

ikeちゃん所連れてったるわ! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜかウチの手足は・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

少し震えていたんや・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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番外編M子の海岸物語act 5

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   海岸

 

( 番外編 )

☆M子の海岸物語☆ 

 act 5キラキラライン2

  

 

 

 

あれは 高校2年の冬・・・・・・

もうすぐクリスマスを迎える頃

ウチとK子は自分達の通ってる女子高の職員室に呼ばれ

クラスの担任の席の前でボーっと突っ立ってた・・・・・

机の上には ikeちゃんから学校に今朝送られてきた

 

 「 退学届け 」 

 

があった・・・・

 

 

 

「 お願いだから どうゆうことか説明して欲しいの

 M子さん!K子さん! 貴方達〇宮(ikeの苗字)さんと

仲良しだったでしょ?

何でもいいから知ってること 先生に話してちょうだい!!  」

 

 

 

どういうことかなんて・・・・・・

こっちが 聞きたい・・・・・・

 

 

ウチは絶望的やった

でも・・・・ なんとなくこうなるんちゃうかなって心のどこかでは

思ってた

 

そう・・・ あの時・・・・

ウチのママが学費を払えないikeちゃんの代わりに

立て替えといてあげたいと申し出た時

ikeちゃんは少し困ったような顔で ママに丁寧に申し出を断った

そして その気持ちはとても嬉しいと・・・学費は自分で何とかすると言った・・・

 ☆プレイバック☆ 二十歳の再会☆No2も一緒に読んでみてね

 

 

 

 

その数日後・・・・

彼女はこの退学届けを書いた・・・・

ウチらに一言も言わずに・・・・

 

 

「 私達は彼女から何も聞かされてません・・・・・・

でも 推測はできます! 

それは たぶん・・・・

あの事務員さんが原因やと思います   」

 

 

 

信じられない顔で机の上にある退学届けを

ジーっと見つめていたK子がやっと口を開いた・・・

そしてあきらかに怒りが混ざった声で言った

この間 ここの事務員が学費を滞納しているikeちゃんに

皆の前でそのことを言った事が原因だってことを・・・

そして放課後 

どうしてもikeちゃんともう一度話したいという担任とその事務員を

ikeちゃんの家に連れて行くことになった・・・・

 

 

 

 

 「 ウチがきっと・・・・・

 また余計なことしてしまったんや・・・・・  」

 

 

 

「 今回はM子が悪いんじゃないわっ!

まったく・・・・・ どういうつもりなんやっ!

 

こんな 大事なこと勝手に一人で決めて! 

どうしても ieちゃんつかまえて

一言 いうたらなアカン!  」

 

 

 

K子はそう言って  本気でikeちゃんに怒ってた

大事なことやからこそ・・・・

彼女は一人で決めたんやろか・・・・・

ウチらに言うてもどうもできへんことは彼女が一番知ってたんやと思う

 

担任とその事務員とK子とウチ・・・・・

電車に揺られ ikeちゃん家に着くまで誰も一言もしゃべらないまま

重苦しい空気が流れた

 

 

 

ドンドンッ!! ドンドンっ!

 

 

 

K子が2~3回 ikeちゃん家のドアを叩いた

前にも思ったけどikeちゃん家のアパートは全体的に古くサビついていた

でも ikeちゃん家の玄関だけはまだ新しかったので 最近この玄関を

付け替えたのがまる分かりだった

暫くしてウチら全員が誰もいなのかとあきらめかけた時

玄関の扉が ガタガタと音を立てて開き 一人の男の人が出てきた

 

 

「 誰や? 」

 

 

目の前の男の人の髪はぼうぼうで 小さい目は暗く 

顔は真っ赤だった

そして鼻をつくほどのお酒の匂い・・・・

そう・・・・ikeちゃんのお父さんは完璧に酔っていた

 

 

 

「 突然おじゃましてすいません!

私〇〇女子高校の松永と申します

お嬢さんのikeさんの担任です  」

 

 

 

ウチは担任が数歩下がってから

話しかけたのも無理はないと思った

ikeちゃんのお父さんは玄関にもたれて立っていた

まともに歩けないようだった

 

 

 

 

「 娘は昨日から帰ってない、 

学校は辞めたと聞いとるが 今さら担任ふぜいが何のようや?

それとも お前ん所の学校は辞める時も金とるんか?

え? この学費どろぼう!! 」

 

 

 

担任はカッとなって口応えしかかったが 

ikeちゃんのお父さんの脅すような目つきを見ると

思い直したようにハッキリとした口調で言った

 

 

 

「 今日 私達は学費の催促にきたのではありません!

 彼女の将来の事を真剣にご相談に来たのです!

 私どもとしましては 彼女が学校を中退するにせよ

 キチンと将来設計を立てた上で

 彼女を社会に送り出したいと思っております!

 

 できれば 彼女とシラフの時のお父様と3人でお話ししたかったのですが

 とても 残念です!  」

 

 

ウチはこの中年のオバサンの担任はそれほど好きではなかったのだけど

この時ばかりは この担任に尊敬の気持ちが高まるのを感じた

でもikeちゃんのお父さんはあきらかに これを違う意味にとったらしく

目を細めてウチらの顔を見ながら たっぷりの挑発口調で言った

 

 

 

「 俺の金で酒のんでるのが 何が悪いんじゃ!

くそうっ!どいつもコイツもバカにしくさって!!

何が将来じゃ!!

お前の学校は金さえ払えば卒業させてくれるんやろ!

貧乏人をバカにしにきたんかっ!!

帰れ! 帰れ! クソ女どもっ!  」

 

 

 

 

 

「 きゃぁ!! 何するんですかっ!」

 

 

 

とっさにikeちゃんのお父さんは近くに無造作に積んであった

空の缶ビールをうちらに投げつけた!

その缶ビールに少し残っていたビールの残り汁が

担任の顔や服にかかった 

それは日にちが立ち 腐敗していてとても臭かった

 

 

 

 

「 偉そうに俺様に向かって説教なんぞしおって!!

 金はビタ一文 払わんぞっ!! 

 帰れ!!帰れ!! 」

 

 

 

 

 

「 行こう! もうこれ以上ムダや! 」

 

 

 

K子が両腕を広げて担任やうちらを帰り道にいざなった

ikeちゃんのお父さんは狂ったように高笑いし

まだ缶ビールを外に投げつけていた

 

 

担任も事務員もハァハァ息を切らし 明らかに興奮していた

おそらく こういう屈辱は受けたことがないんだろう・・・・

 

 

 

「 こうなるような気はしてたんやけど・・・・  」

 

K子がボソッとつぶやいた

 

 

 ウチは・・・・・・・・・

ショックやった・・・・・

 

ikeちゃんの学費を払えれば

それですべてが解決すると思ってた・・・

また3人で楽しく学園生活が送れると・・・・

ウチは分かってるようで何もわかってなかった・・・・・

 

 

今 彼女がどこで何してるかは分からないけど

誰と一緒におるかだけは想像がついた

 

 

 

そう・・・・ まちがいない  絶対そうや

 

 

ikeちゃんは

 

 

 

 

坂上 ヨシノと一緒におるはず・・・・・

 

 

 

 

 

 

そこから月日は流れ・・・・・ウチは3年になった

ikeちゃんの送られてきた (退学届け) は学校に正式に受理された

もう 担任は二度とikeちゃん家に行くつもりもないだろう

文字通りikeちゃんは高校を中退した

ウチらには今だに連絡ひとつなかった

3年になってK子ともクラスは別れた

K子とは以前として仲は良かったものの 

お互い別のクラスの友達も増えたので

前みたいにベッタリ一緒と言うわけもいかなかった

 

 

不思議なことに・・・・ 

友達に依存しまくってた時は 一人も出来なかったのに

友達に依存しなくなって 別に一人でも平気と思い出したら

友達は増えた

でも 学校の中だけでの付き合いやった・・・・・・

うちがそれ以上仲良くなりたいと思わんかったんや

改めて知る自分の中のikeちゃんの影響の大きさ・・・・・

あれは・・・・・

3年になったばかりの春

 

 

「 お嬢様!このまままっすぐにお帰りになりますか? 」

 

 

パパの会社のおかかえ運転手の鈴木さんが右折をしながら

後部座席に乗ってるウチに聞いてきた

 

 

「 そうね~・・・あと パパの時計が直ってるから

取りに言って欲しいとママに言われたんよ・・・・

一号線の時計屋さんに寄ってちょうだい!  」 

 

 

 

「 はい かしこまりました 」

 

 

 週末なのに何もすることなく買い物三昧のウチは

車の窓から楽しそうに歩道を行きかう人達を眺めていた

交差点でキレイな女の人が待ち合わせっぽく立っていた

 

いいなぁ~・・・・

ウチもあんな服が似合うような女になりたいなぁ~・・・

そうだ今度のパパの会社のパーティにはあんな大人っぽい服で決めよう

ママの選ぶドレスはもう似合わへん年頃なんや・・・・

 

 

 

 

 

!!

 

 

 

 

 

 

体のラインがハッキリわかる ボディコン・・・・

茶パツ・・・・・ 10cmはある真っ赤なハイヒール

すこし憂いを含んで・・・・ダルそうに立ってる・・・・

化粧をしててまるで変わってるけど

ウチが見間違えるわけない・・・・・・

 

 

 

 

 

あれは ikeちゃんや!!

 

 

 

 

 

 

 「 鈴木さん!! Uターンして!!  」

 

 

 

「 ええ?? ムリですよお嬢様この渋滞じゃぁ~!  」

 

 

 

「 じゃぁ!! どっかで ウチを降ろして! 

 お願い! 友達がおってん!!   」

 

 

 

 

 はやく!はやく! ikeちゃんがいっちゃう!!

 

 

 

 

その時 一人の背の高い男の人が 高級時計店から出てきて 

ikeちゃんの肩に腕を回した

ikeちゃんはそうされる事に慣れてるように 二人は歩き出した

 

そして後ろからボディガードのような風貌の二人の男の人が

付いてきて4人は駐車場に向かっていた・・・・・

男の人は白いセルシオの助手席を開けikeちゃんを乗せた

そして自分も運転席に乗り込んだ

後ろのボディーガード風の二人は駐車場の近くに止めてあった

改造バイク2台にそれぞれ乗り セルシオの後に続いた・・・・

たちまちバイクの爆音が辺りに響きわたりウチは思わず耳を塞いだ・・・・

 

 

 

 

黒の肩幅が大きな仕立ての良いスーツ・・・・・

中はエンジ色のシャツでノーネクタイ・・

髪は短くツンツン立ってた 銀に近い金髪で方耳にはダイヤのピアス・・・

大きなサングラスをしてまるで芸能人のような風貌だけど

ウチはikeちゃんに肩をまわしてたあの男の人を中学の時に見たことがある

 

 

 

 

そう・・・・・

当時

この地域に住む人間なら誰もが知ってる

最近この地域の管轄の 警察が頭を抱えて悩まされてる

週末に必ず  1号線に出没する

 

 

 

総勢約200人はいるという 暴走集団

「 ブラック・ハンド 」 の 総長・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竹田先輩だ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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07 : 44 : 49 | 番外編M子の海岸物語act 5 | トラックバック(0) | コメント(18) | page top↑

番外編☆M子の海岸物語act4

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   海岸

 

( 番外編 )

☆M子の海岸物語☆ 

 act 4キラキラライン2

  

 

「  さぁ さぁ M子ちゃん! 今日のお弁当は特別に 「吉兆」 から

  取り寄せた特性ヒレカツですよ!

  それから 帰ってきたら心斎橋の大丸にお買い物に行きましょうね♪

  M子ちゃんの欲しいものなんでもママに言うて♪  」

 

 

ボソッ・・・ 「 ・・・・・友達・・・・・・  」

 

 

「 え? なぁに? 聞こえなかったわ? ママに

もう1回言うて? 」

 

「 なんでもないっ! 行ってきます!  」

 

 

 

 

 

 

「 しっかし 長いこと学校休んでんなぁ~!!

ikeちゃん! M子ちゃん何か聞いてる?  」

 

 

K子ちゃんが机をひっつけながらウチに聞いてきた

お昼休み ウチはK子ちゃんのグループにまざって

お弁当を食べるようになってた・・・・・

そう・・・・ ikeちゃんはもう4日も休んでた

 

 

「 何も知らんねん・・・・

  ikeちゃんはウチには何も言うてくれへんから・・・・・   」

 

「  ふ~ん ・・・  うぉっ!!

  すごいお弁当やな!!M子ちゃん おいしそう~~~っっ!! 」

 

「 全部食べてええよ! ウチは今 食欲なんかあらへん!    」

 

 

 

「 えっ? マジでいいの? ラッキー!いっただきま~す! 

 んん??  

何これ? 

めっちゃうまいやん! めっちゃうまいやん!! 

もう1回言うわっ! 

めっちゃうまいやん!!」

 

 

 

K子ちゃんはウチのお弁当を夢中でかっくらってた・・・・

でも元気がないウチを気遣って 

放課後 一緒に帰ろうと言ってくれた

 

 

 

「 アル中のお父さんねぇ・・・・  」

 

 

学校帰りの途中 駅前のコンビニでウチらはアイスを買って

公園のブランコに座って話しをした

もちろんウチは初めての体験やった

ブランコをこぎながらK子ちゃんが答えた・・・・・

 

 

「 ヨシノがそう言ったの?  」

 

 

「 うん・・・・

ウチ・・・・何もそんなんikeちゃんから聞かされてなくて

坂上ヨシノは知ってんのに 

何でウチには話してくれへんのやろって思って・・・・・

 

ずっと 友達やと思ってたのに・・・・

友達って 何でも話しするもんちゃう?

そうやろ? 

それが友達ってもんやろ?

ikeちゃんは・・・・

ウチのこと友達やと思ってへんかったんや・・・・・ 

ウチ・・・・ 

今なんか ikeちゃんに裏切られた気分やねん・・・・・   」

 

 

 

 

 「 言いたくないだけちゃうか? 」

 

 

 

 

K子ちゃんは勢いよく ブランコをこいで

いったりきたりしながらそう言った

 

 

 

「 え?  」

 

「 ikeちゃんの親父のアル中は元町に住んでる子やったら

 誰でも知ってるで!

 私も知ってるけど 

 それをikeちゃんから聞いたことはないで? 

 M子ちゃんの深読みしすぎちゃうか? 」

 

 

 

 

「 そうなの?・・・・K子ちゃん・・・・  」

 

 

 

K子ちゃんはブランコの一番高い所から

勢い良く飛び降り みごとに着地した!

そして着地ポーズのまま振り向きこう言った

 

 

 

 

「 なぁ M子ちゃん!

妬きモチはちょっとコゲが付く 

ぐらいがちょうどええって知ってた? 」

 

 

 

 

「 ・・・どういう意味?  」

 

 

 

「 妬いて・妬いて 妬きまくったら コゲコゲになってもうて

最後はボロボロになるやろ? 

相手を好きなんは分かるけど だからといって相手の

自由まで奪ってしまうような関係は長続きせえへんで  」

 

 

 

「 K子ちゃん・・・・  」

 

 

 

「 ちょっとぐらい嫉妬しても

相手のこと信頼して ある程度自由にしてあげることや

ikeちゃんはヨシノとも仲良いけど M子ちゃんとも仲良いやん! 」

 

 

 

「 でも・・・・ウチは  ikeちゃんしか友達おらんもん・・・・

ikeちゃんが他の子と遊んでるとき ウチ一人ぼっちやもん・・・   」

 

 

 

「 なら 作ったらええやん!

        友達! 」

 

 

 

K子ちゃんがニコッと笑って

あんまりアッサリ言うから・・・・・

ウチはとても簡単な事に思えたの・・・・・

 

 

 

「 この手紙・・・・ どう思う・・?  」

 

 

ウチはikeちゃんに渡そうと思ってた手紙をK子ちゃんに渡した

ウチがどんなにikeちゃんを思ってるか

K子ちゃんにもわかってほしかった

 

 

「 ぶあつ・・・・・ なんか読むの怖いな・・・・   」

 

 

そういいながら K子ちゃんは最後まで

ikeちゃんへの手紙を読んでくれた

そんで 一言こう言った

 

 

 

「 か~~っ!!! 

超~ おもたいっ!! 」

 

 

 

 「 そ そうかな? 」

 

 

 

「 まるでFANレターやな! 

M子ちゃんがikeちゃんの事好きなんはわかったけど 

これを読んだ時のikeちゃんの気持ちとか考えた?  」

 

 

 

それを言われてウチは手紙を渡すことばっかり考えてて

ikeちゃんがどう思うかなんて考えたことがなかった事に

気がついた・・・・

 

 

 「 自分の我 通すのもええけど

 もっと こう・・・・

 思いやりとかさ

 相手の気持ちとかを優先して考えた方が

 うまくいくと私は思うけどナァ~・・ 」

 

 

 

 

「 ・・・K子ちゃん

心理学の本でも読んでんの? 」

 

 

 

 

「 ・・・・イヤ・・・・

常識やろ ・・・・・・・ 」

 

 

 

 

 

 その夜

うちはK子ちゃんに言われたことをずっと考えていた

K子ちゃんの話しを推測すると

 

あの時 

坂上ヨシノがウチを助けたのは・・・・・・

 

 

 

ウチがikeちゃんの友達やからや・・・・・

 

 

 まぬけな事にウチは 今それに気付いた

もしウチが反対の立場やったら・・・・・

 

ウチは?

坂上ヨシノを助けた?・・・・・・

 

思いやりとか  気遣いとか・・・

言葉では聞いたことあるけど

これがそうなんかなって思った

 

 

そう・・・・ 坂上ヨシノは

 

 

 

 

ikeちゃんの事 

とても大切に思ってるんや・・・・・

 

 

 

 

 次の日の朝 学校に着いたウチは玄関であるものをみつけた・・・・

教室に行くと 一番後ろの机で

K子ちゃんとikeちゃんが座って笑ってた

 

 

 ikeちゃんや!! 学校にきてる!!

 

 

 

でも ウチは声かけるのを・・・

ちょっと躊躇したんよ・・・・

教室の入り口に立ったまま どうしようか考えてた時

一番最初にウチをみつけたんはikeちゃんやった

 

 

 

「 おはよう!M子 ! 」

 

 

彼女は嬉しそうにウチを見つけてそう言った

 

 

 

「今日のお弁当なに?M子 」

 

 

K子ちゃんはアイドル雑誌 「 明星 」から

目を離さずにそう言った

 

 

 

「 おっ・・・・ おはよう! 

 

 

ウチは嬉しかった !

3人でおることがすごく嬉しかった

でも・・・・・

ウチは言わなアカンかった そう朝から気にしてる事を・・・・

 

 

 

「 あのな・・・・ikeちゃん・・・・

坂上ヨシノ・・・・今 学校来てると思う・・・・  」

 

 

「 うそっ?? なんで?? 」

 

 

ikeちゃんの目が変わった

 

 

 

「 下駄箱でヨシノの靴みたから・・・・

 たぶん教室におると思う・・・・

あんな ピンクの靴・・・・ あの子しかおらんやろ?     」

 

 

ウチは意を決して言った

 

 

「 ウチにかまわず 行っておいでよ! 」

 

 

 

 

そう言った途端 ikeちゃんはウチを思いっきり抱きしめたんよ

 

 

 

 

「 ありがとう・・・・

M子! 大好き!! 」

 

 

 

 

突然の抱擁にウチはびっくりした・・・・

大好きなんて・・・・・

そんなこと言われたら・・・・

ツンと目の裏が熱くなって 

ウチは泣きそうになるのをグッとこらえた

 

 

 

そう言うとikeちゃんはさっさと坂上ヨシノのおる教室に行ってしまった

K子ちゃんがニヤニヤしながらウチを見ていた

 

 

 

「 なっなによっ・・・・

だってしょうがないやん! 

坂上ヨシノにはikeちゃんしか友達おらんし

ウチには・・・・・    」

 

 

 

「 ウチには? 」

 

 

「 ・・・・・・・・・・・・ 」

 

 

 

プッ 「 意地悪やなっ! K子!  」

 

 

 

「 大人になったな! M子! 」

 

 

 

いつの間にかウチらは名前を呼び捨てにしてた

二人で顔を見合わせて笑ってる時

男子がジャッキーチェンごっこをして走り回ってた

 

 

「 こらー!男子! 暴れるんやったら外行き!

 教室にホコリ立つやろ!! 」

 

 

ウチらは声を合わせて怒鳴った!

 

 

 

 

「 うるっせーよ!! 」

 

 

 

N君がほうきを振り回しながらそう言った

 

 

あの手紙は・・・・・・

ikeちゃんに渡さないまま机にしまってある・・・・・

 

 

 

 

 

だって・・・・・

 

 

 

 

 

それが友達ってもんやろ?

 

 

 

 

 

 

 

そう思ってたのに・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 ねぇ・・・・  ikeちゃん・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

ウチはまた やらかしてしまったのかもしれん・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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