〜節約主婦☆ikeママンのちょっとお得な話し〜から 引き続き本格的なブログ小説をはじめました☆ 皆さんに楽しんでいただければ幸いです☆
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No 25 ( 彼の本音 )
「すこし 歩くか 」
「 うん! 」
暗くなった砂浜に 二人はあてもなくゆっくり歩きだしました
砂が食い込んで歩きにくいのか
N君はサンダルを脱いで手に持ちました
それをみてikeママンも同様にマネをしました
日が沈んでずいぶんたつ砂は 昼間とちがい
少し冷たく感じましたし
足をつけた海の水も昼間とちがいずいぶん冷たく感じました
ikeママンは海の空気を胸いっぱいに吸い込み
頬にかかる髪を払いのけながら
数歩先行く N君の背中をじっと見つめていました
そして このままずっと朝まで二人でどこまでも歩きたいと思いました
「 何がおかしい? 」
N君が聞きました
「 いえ 楽しいの 」
ikeママンは答えました
ザザ・・・・ン ザァー・・・ン ザ・・・ン
ikeママンは昔もこうして海辺をN君の背中を見て歩いたのを
思い出しました
「 ねぇ 懐かしいね 昔も私 N君の背中見ながら
こうして 海を歩いた 」
「 いつ? 」
「 ほら! 忘れたん? 中3の時 初めて北港でデートしたやん!
一日中遊んで楽しかったぁ〜〜♪ 」
「 ああ・・・・ ずいぶん昔の事 覚えてるんやな・・・・ 」
「 その あと私が家の鍵なくして・・・・
N君がおうちの倉庫に連れてってくれて
私すごく N君が頼りになる人やなぁ〜って思ってん 」
そして今夜の出来事も・・・・
お酒をかわりに飲んでくれたり
花火で火傷しないよううにかばってくれたり
彼は昔よりも数段逞しく そして頼りになる人だと
ikeママンは感じていました
上機嫌でikeママンは次々と昔話しをしました
「もう・・・・昔のことやろ! それ! 」
N君は両ポケットに手をつっこみ 軽く波を蹴り上げました
「 あら? 昔のことやけど私にとってはすごく
大切な思い出なんよ〜♪
N君はそうでもないかもしれんけどっ! 」
ikeママンはその瞬間ゆみちゃんのことが頭に浮かび
少し意地悪っぽくN君に言ってみました
その言い方は明らかに嫉妬してましたし
彼女を作ったN君を攻めてるように聞こえたかもしれません
すると 今まで黙って聞いていたN君がクルッと振り向き
ikeママンをジッと見つめて言いました
「 では お前にひとつ 聞く ! 」
「 え? 」
明らかにN君の口調はさっきと変わりました
ikeママンはその言葉に一瞬ドキッとしました
「 同じことは 二度といわん! 」
「 中学卒業してから お前に電話したくて
俺は 何度も電話の前で凍った! 」
ザ・・・・ン ザザ・・・・・ン ザ・・・・ン
「 お前が高校辞めたと聞いたとき
何もしてやれない 自分がハラ立たしかった! 」
ikeママンは動けませんでした
全身の血が逆流するような感覚に襲われました
N君の声は少し怒りが混ざっていたような気がしました
「 俺はもう必要とされてないんやと思った・・・・・
でも 5年たって お前は突然俺の前に現れて
何もなかったように笑う! 」
ザブ・・ン ザァ・・・・ザン ザ・・・ン
「 だから 俺も普通にしようと勤めた!
でも お前は本当にそれでええんか! 」
「 どうして 今まで
連絡してこなかった? 」
もはや ikeママンは全身震えていました
首のうしろから何故が冷や汗が出ていました
N君の一言 一言が胸に突き刺さりました
「 それとも
竹田といちゃつくので
忙しかったか? 」
ザァッン・・・・・・・
ドクンッと全身の血がひいた気がしました
この一言はikeママンには決定的でした
体に大砲を打ち込まれたような衝撃が走りました
N君・・・・・・知ってるの?・・・・・
N君が持ち出した話題に不意をつかれて
ikeママンは突然口がきけなくなったような気がしました
頭の中には言葉が鳴り響いているのに 舌がこわばって動かないのでした
何か話さなければ・・・・・
必死に頭の中で考えました
突き刺すまなざしでN君はikeママンをみてました
「 え・・・・N君・・・酔ってる?・・・ 」
場を和ますつもりで 少し半笑いで言ってみました
「 ・・・・シラフで言えるかよ・・・・
こんな 女々しい話し・・・・ 」
重い沈黙が広がりikeママンの鼓動は激しく揺れていました
どうしてこんな話しになってしまったのでしょう?
気軽でさりげない雰囲気を保つつもりだったのに
ふと目の前に影が出き 見上げるとN君がikeママンのすぐ近くに
立っていました
何?・・・・・・
月が陰り N君の顔にもゆるかに半分影ができました
その表情には彼の考えは読み取れませんでした
N君はikeママンに接近しすぎてるし 彼の唇は目と鼻の先にありました
ikeママンの耳の中でドクドクと鼓動が鳴り響いていました
N君は怒っているのでしょうか?
こんな時なのに彼の体のラインはひどく悩ましくて
彼のシャンプーの匂いが鼻をかすめてikeママンの全身が熱くなりました
彼の広い肩をなでて・・・・
その豊かな茶色い髪に手を差し入れたい衝動が走りました
もはや N君の唇はikeママンの唇の数センチの所に迫っていました
あと 少しでも近づいたら彼にKISSし
その みごとな広い肩や背中をまさぐってしまうでしょう
でも ikeママンはその場に凍りついたように身動きできず
ただ ただ 彼の唇を見つめるだけでした
最後の瞬間になって 二人の間に強い潮風が吹きました
その時 初めてN君は自分が何をしようとしてるか悟ったように
顔をそらしました 自制心を取り戻したものの 瞳にはまっすぐ
刺しつらぬくような視線をikeママンに向けていました
「 N・・・・・ く・・・・・ん? 」
ikeママンは戸惑ってたずねました
ikeママンから数センチ顔をずらし
口を開いた時の彼の声は恐ろしく冷たいものでした
「 ・・・・もう・・・・・
ガキの頃とはちがうんや・・・・ 」
数センチの彼の顔が離れていき
ikeママンは目を閉じました・・・・・
ikeママンは立ち尽くしたまま 後ろに去っていく彼を
振り向き見つめることはできませんでした・・・・・
ザ・・・・・ン ザザァア・・・・・ン ザ・・・ン
一人で渚に立って・・・・・・
寄せる波に吐息だけが残りました
ikeママンの涙が砂に染みていきました・・・・・
その夜 ikeママンは・・・・・・
朝まで テントにもどりませんでした・・・・・・
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