〜節約主婦☆ikeママンのちょっとお得な話し〜から 引き続き本格的なブログ小説をはじめました☆ 皆さんに楽しんでいただければ幸いです☆
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No 8 ( MOTHER )
「 あなたはこの犯行を認めますか? 」
「 ・・・・ハイ・・・・ 」
大阪家庭裁判所の一室は 四角い部屋に
会議用のテーブルと パイプ椅子だけの 味気ない部屋でした
竹田先輩が逮捕されてからの数日間は 実にあわただしく過ぎていきました
大阪府警はいわゆる 「族狩り」 みたいなことをしたので
当時集団暴走行為にかかわっていたikeママン達も
少なからず無傷ではいられませんでした
それに ikeママン達が乗り回していたバイクは盗難届けが出ていました
裁判所の調査官に書類を 「私は〜 」 という出だしではじまる
文章を形式的に読み上げられ
横に座っているikeママンのお父さんが 平謝りしていました
部屋を出ると 廊下の黒い長椅子にヨッちゃんがお父さんと座っていました
ヨッちゃん親子は ikeママン達の次に呼び出されていました
「 どうやった? 」
ヨッちゃんが 小声でikeママンに言いました
ikeママンは両肩を上げてディランのようなリアクションでヘンな顔をしました
ikeママンは初犯だったし ヨッちゃんとikeママンの勤務態度は
きわめてマジメだと社長が証言してくれたのもあって
保護観察がつく程度の処分でした
「自分のしたことは責任をとらないといけない・・・・ 」
竹田先輩の言葉が胸に突き刺さります
今から 20年近くも前になりますが 自分のしたことが
どれだけ多くの人に迷惑をかけていたかあの頃は本当に
そんな事はちっとも分かっていませんでした
因果の理法は働くもので ikeママンはそれから
自分のお金で買ったバイクを何度も盗まれます
その度 昔自分が同じことをして 盗まれたバイクの
持ち主の気持ちが痛いほど分かりました
そして・・・・・ 盗んだ方の気持ちも・・・・・
ikeママンは初めてお父さんに申し訳ないと思っていましたし
今思えばあれがきっかけでお父さんはお酒を控えて
マジメに働き出しました
先輩のことを聞きに私服刑事がikeママンの家に来たこともありました
刑事の執拗な近所の聞き込みもあって
あの夜 竹田先輩のセルシオがikeママンの家の前に停まっていたこと
そしてikeママンが乗り込み夜中どこかに行ったことを
刑事は近所の証言で知っていました
「 彼が暴走族のリーダーだってことも知っていたよね? 」
いくら刑事に聞かれても竹田先輩が何をしていたか
本当にikeママンは知らないので答えようもありませんでした
それにあんな調書の書類1枚で
先輩やikeママンのいったい何が分かるというのか・・・・・・
当時はそんなことを考えていました
「 先輩・・・・年少はさけられへんけど
なんか優秀な弁護士さんがついたんやって
先輩のうちって・・・お金持ちらしいわ だからすぐ出てくるよ
またみんなで遊べるようになったらええね・・・・ 」
ヨッちゃんがikeママンに気を使って話してくれました
「 ・・・・・あの人は純粋すぎる人やから・・・・・ 」
それから ikeママンはまじめに働きました
来る日も来る日も 重いダンボールを結束機で縛って
パレットに積み上げる作業が続きました
この仕事はikeママンが今まで体験したうちで一番過酷でした
もっとも一番始めに経験した仕事が一番過酷だったため
その後のが わりと楽に感じられてただけでしょうが・・・・
残業も沢山して 紙くずだらけになって
手首はダンボールで切れた傷が無数につきました
リストカットをしたければダンボール屋に勤めるのがいいでしょう
これだけ働いてもお給料は10万円もありませんでした・・・・
ikeママンは将来が見えませんでした・・・
そしてよっちゃんやお世話になった社長のことも気になっていたので
なかなか決断ができませんでした その度竹田先輩の言葉が心に浮かびます
「 自分はもう立派な大人・・・・物事は環境や人に流されず自分で決める・・・・ 」
「 あたし・・・・この仕事辞めようと思うねん・・・・ 」
とうとう ikeママンがその言葉を言いだしたのは
この工場で働き出してからもうすぐ1年が経とうとした頃でした
一緒に結束機の上でお昼ごはんを食べていたヨッちゃんは
無言で聞いていました
「 紹介してくれたヨッちゃんには悪いけど・・・
あたし自分が何ができるかもっといろいろやってみたいねん・・・ 」
ikeママンはきっとヨッちゃんは怒っているだろうと思っていました
ヘタしたら ぶん殴られても しかたがないと思っていました
「・・・・うん・・・・・
いつ・・・・言いだすかなって・・・・思ってた・・・・ 」
「ヨッちゃん・・・ホンマ・・・ゴメン・・・・ 」
「 ううん あたしに謝る必要なんてないよ・・・・
もともと ikeちゃんがこんな所におるのがおかしねん 」
よっちゃんはニコっと笑っていいました
「 ほら・・・・中学の時・・・
あたしはもう どうしようもないアホやったけど
ikeちゃんはスッゲー頭よかったやん!
そんで頭良い子ってさ たいがいあたしらの事バカにしてたやん!
それに・・・あたしは・・・・ これのことで・・・・・・
( キモイ ) とか言われてたし・・・・ 」
ヨッちゃんは 長袖をまくって 火傷の傷跡をikeママンに
見せました
「 そういうあつかいにも慣れてた時・・・・・・
ikeちゃんだけはあたしに普通に接してくれてたやん いつも
校庭とかで 窓の外ばっかり見てる あたし見つけたら
(ヨッちゃん!バイバイ☆) って言うてくれてたやん!
あたしそれマジで嬉しかってん 」
ikeママンはつい大きな声で言ってしまいました
「 あたしっ!!ヨッちゃんのこと!
キモイって思ったことなんか ないよっっ!! 」
そのバカでかい声にヨッちゃんはびっくりしてこっちを向きました
「・・・・・一度も・・・・ないっ!!・・・ 」
なぜか悔しいような・・・泣きたいような感情にikeママンは襲われていました
そして今までヨッちゃんの事を (キモイ) と言ったヤツらを
かたっぱしから殴りたいと思う衝動をおさえるのに必死でした
「 ・・・・・ありがとう・・・・
ikeちゃんのそういうとこ・・・ あたし好きやわ
でもええねん!自分のことは自分が一番良くわかってるし
どっちみちikeちゃんはこんな所におる人間ちゃうよ!
ikeちゃんみたいな人はきっと何でもできると思う 」
「 ヨッちゃん・・・・・ 」
「 今まで仲良くしてくれてホンマありがとう
悪いことも一緒にいっぱいしたけど・・・・
あたし ここにikeちゃん来てから すごく楽しかった! 」
ikeママンは胸が苦しくなりました お礼を言いたいのはこっちの方でした
ヨッちゃんの存在にikeママンはどれほど救われていたでしょう・・・
この時ぐらいから
ikeママンは人の痛みがわかる人間になりたいと思っていました
そして人の一面のみを見て バカにしたり粗末にあつかったりするのは
人として 最低で
そしてとても傲慢な事だと悟りました
「 これからどうするか決めたん? 」
「うん とりあえず派遣に登録して
いろんな仕事かたっぱしからやってみる
そのうち自分で「これや!」っていうのに出会えたらええねんけど・・・ 」
ヨッちゃんが急にモジモジして言いました
「・・・・実はな・・・・あたし ikeちゃんに言わなアカンことがあってな・・・・ 」
「・・・・・うん ・・・・・ 何? ・・・・ 」
ikeママンが答えを待っているのに
ヨッちゃんは中々言い出そうとしません
「あの〜〜〜〜〜・・・・ヨッちゃん? 」
よっちゃんがひざをかかえて うつむいたまま ぼそっと言いました
「あたし・・・・・・〇〇 してんねん ・・・・・・・ 」
「 ・・・・? ・・・・
ごめん 良く聞こえへんかったもう一回 言って? 」
今度はヨッちゃんはうずくまってしまい 小さく言いました
「 実は・・・・あたしな・・・・ 妊娠 してんねん・・・・・ 」
「 ・・・・・・・・・ 」
「 ・・・・・・・・・ 」
「 ・・・・・・・・・ 」
誰のっ?
(゚ロ゚; )
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Author:ikeママン2
☆あらすじ☆
管理人ikeママンが
中学の時に大好き
だったN君・・・
中学初恋編はN君
との楽しい思い出が
いっぱい
そして
二十の再会編では
なんと 初恋の君は
走り屋になってた?
どうなる?二人の恋の
行方は?



