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ikeママンの初恋☆No13

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 キラキラライン2

 

No 13  (  お父さんの思い出 )

 

 

 

 

 

「ここ・・・・倉庫?」

 

 

「ほらっ入ってこいよ!雨に濡れるぞっ!」

 

 

そう言ってN君が真っ暗な倉庫に入っていきました

奥の方で明かりがつきました 

よく見てみると奥に事務机があり その明かりは机の上のスタンドでした

 

「少し暗いけどでも雨風しのぐには十分やろ   

今はここ  俺ん家の店のトラックの駐車場に使ってんねん  

トイレもあるし    それに・・・・たしかここらへんに・・・・」

 

N君は はしごを上って中二階の奥の方に入って行きました

 

 

 

「ここが・・・・駐車場?」

 

 

 

ikeママンはぐるっとあたりを見回してみました 

無数の生ビールの樽・・・・中身は多分カラでしょう 

中二階には一升瓶をいれるプラスチックのケースの山があります 

その奥には それより多い瓶ビールケースの山 

奥に目線を移せば多分トイレと思われる 木目のドアがありました

その横には無機質な事務机 

そしてド真ん中には紺色の2tトラックが停まっていました 

この他にもチェーンソウやら工具やら    そして壁一面に  

ブラックバスのポスターが貼ってあったり  釣竿のコレクションが飾ってあったり

どうやらここはN君家の 物置小屋兼駐車場  みたいです 

 

 

 

「あった!あった!おまたせ!」

 

 

 

N君は白くて丸いレトロな石油ストーブを持って器用に降りてきました 

もう一方の手には黒い電話機を持っていました

 

「たしかまだ回線は生きてるはず・・・・あっ!やっぱり!

おい〇宮!つながるぞっ 

ここからおっちゃん起きるまで電話できるぞ!」

 

 

 

「ホンマ?すごい!

ねぇ ここいろんな物が置いてあるね!」

 

 

 

「ああ   ここは俺の親父が生きてる時に作った趣味の倉庫やねん

昔はな ここにジェットスキーやらブラックバスのボートやら沢山置いてあってな 

親父はここで  遊び仲間とジェット改造したり釣り竿作ったりしてな

店終わったらいつも俺をここに連れてきてくれて・・・

 

ほらっ  」

 

 

N君は一番左端の釣竿をikeママンに見せてくれました

 

 

 

 

「中1の時にこれ!   俺が作ったんや☆  」

 

 

 

綺麗にヤスリをかけられて ニスまで丁寧に塗られたその釣竿は

あきらかにN君が作ったような手作りの作品でした

 

 

 

 

「  へぇ・・・・・・上手やね~  沢山釣れた~?  」

 

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

 

N君はikeママンに背を向けシュッと竿を一振りしました

 

 

 

 

       「・・・・・いや・・・・・これ使う前に  死んだから・・・・・」   

 

 

            

 

 

 

 

そう言ったN君の顔は隠れてて見えなかったけど 

その背中はとても寂しそうで・・・・     本当に寂しそうで

思わず ikeママンはN君の腕にそっと寄り添っていました 

 

 

「多分・・・・ここはお父さんとの思い出がいっぱいつまってんねんね・・・・・

そんな大事な所にあたしを連れてきてくれて

・・・・ありがとう・・・・」 

 

 

 

N君がスンッと鼻をすすりました

 

 

「べつに・・・・しゃーないやんけ   どっこも行く所なかってんから   

ああ       寒いやろ?    ストーブつけたるわ!」

 

 

 

あきらかにテレかくしでN君は  いそいそとストーブに火をつけました

そして瓶ビールのプラスチックのケースを裏返して二つ椅子をつくりました 

二人はストーブの前に腰をかけkました

 

 

 

「いくらなんでもおっちゃんも朝には起きるやろ!

もし電話で起きんかっても

最悪ここまできたら   」

 

 

 

ストーブに火が点き  辺りがほんのり明るくなり

はっきり浮かび上がった N君が言いました

 

 

 

 

 

 

「  朝まで一緒におったらええやん・・・・・・  」

 

 

 

 

 

ikeママンは  きゅ~~~~っと心臓をつかまれたみたいに苦しくなりました

同時にN君に感謝の気持ちと 申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまって・・・・・

一気に涙があふれてきました

 

 

 

「・・・・・ホンマ泣き虫やなぁ~・・・・・お前今日一日で何回泣いてんねん  」 

 

 

 

 

「だって・・・・・ごめんね・・いっぱい迷惑かけて・・・」 

 

 

フイにN君が涙で濡れたikeママンのほっぺたを手の甲で触りました 

 いつもN君は突然ikeママンに触ります・・・・・

 

 

 

 

     「・・・・・お前って・・・・ 泣いたら目キラキラするな・・・・・

     なぁ     実は俺     お前の涙に弱いの・・・・知ってた?  」 

 

 

 

 

 

 

 

 「え? 」  

 

 

 

 

 

 

触れられた所からシビれてikeママンは何も言えなくなりました 

N君はジッと観察するようにikeママンを見つめています

ストーブの金色の光がN君の顔をほのかに照らしています

 

 

 

 

 

しばらく二人は黙ったまま見つめあっていました

 

 

 

 

静まりかえった  倉庫の窓から くぐもった雨の音と

道ゆく車の 風を切っていく音だけが聞こえました

 

 

 

 

 

 

 

 

そして      それ以外に聞こえるのは・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お互いの鼓動だけ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

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