スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 | page top↑

ikeママン王子の視点編No6



   おしてね




最終章 王子の視点編




No6










「 行こうか 」





おじさんの声にやっとママとおじさんはおもい腰をあげた



レジでかまわないと言うおじさんを押しのけて

ママは

僕が食べたフラッペとコーヒー代を払った



すっかり 気分を害したようなおじさんは眉をしかめ

レジ横にあるお店のマッチをひとつ取った





「 ペンをくれ  」




命令口調で言う

店員からペンを受け取るとおじさんは

紙マッチに何か書いて差し出した




「 俺の携帯番号とメルアドや

  何かあったら電話しろ 何時でもかまわん  」





ママはジーンズのポケットに紙マッチを押し込んだ




「 ありがとう  」





「 約束だぞ  困ったことがあったら必ず連絡しろ 」







「 約束するわ 」






「 じゃあな  」







おじさんはポンと僕の頭を叩いて見つめた






「 さよなら  」









僕は寂しそうな顔のおじさんを見つめて言った


ママは僕の手を取っておじさんにさよならを言って別れた








「 ike!! 」







その時 おじさんがママを呼び止めた

びっくりした表情のママがふりむいておじさんを見つめた






「  なんていったらいいか・・・・・・   」








おじさんはぶっきらぼうに下をむいて言った

その次の瞬間には笑顔になっていた







「 心の痞えが取れたみたいだ 

  幸せそうな顔が見れて本当によかった



  今度こそ本当にさよならだ         」










ママは暫く考えたような顔をしていた  でも

その表情はすべて理解しているとでも

言いたそうなものだった







「 私も ! さよなら  N君   」











おじさんは手を軽く上げて 

エスカレーターを上って上階に消えた

僕は残りの人ごみに目をやった


休日のショッピングモールは沢山の人が

目的を求めて行き来していた


周囲の人々を観察する



手をつないでピョンピョン跳ねている僕と同じ歳くらいの

男の子と赤ん坊をつれた女の人




笑顔で顔に皺をよせて孫にジュースを買ってあげている

年配の夫婦・・・・




キレイに着飾ったショップ店員・・・・・




しばらくしてぎゅっと僕の手をにぎっていたママが

かがみこんで 僕の顔をのぞいた







「 さぁ   王子!   帰ろうか!  」









「  うん! パパが帰ってくる時間だよ!  」

























   おしてね

スポンサーサイト
13 : 22 : 20 | ikeママン王子の視点編No6 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
| ホーム |

バックナンバー

最近の記事

RSSリンク

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ランキング

ブロとも申請フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。