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ikeママンの純情な感情編No39

 

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第3章 純情な感情編


No39 ( ジェニーの過去 )














「 でも・・・・・・

 あたしも人のことは言えないわね・・・・・・ 」




ジェニーさんはikeママンの方を見ないで言いました

ステンドグラスから差し込む日ざしはすでに西を射してしました




「 昔のあたしがまったくの無害だったと

  懐かしむようなことはできないわね・・・・・

  あたしが始めて女とヤッたのは15の時よ      」




ikeママンは膝をこすりました






「 そりゃまた・・・・・マセてますね (笑)    」






「 あら! 

 女から誘われたのよ 

 その時のあたしはまだ純情少年だったのよ

 学校は違うけど同じ塾の胸の大きな子だったわ


 一緒に勉強しようって彼女の部屋に誘われたの

 その子にエキサイトして羽交い絞めにされた時は

 乳で窒息するかとおもったわ!          」








「 激しいっすね・・・・・・        」






「 あんまり思い出せないけど

 一応最後までちゃんとできたんじゃないかしら

 でもそれから胸の大きな子には一つも魅力を感じなくなったのよ 

 むしろ 

 あんた見たいな乳だけの女には嫌悪感が走ったわ! 」





「 ・・・・・・・むかっ    」







「 いいえ・・・・・・

 魅力を感じなくなったのは乳の大きい子だけじゃなかったの


 女性全般によ・・・・・・・

 あたしは悩んだわ・・・・・

 すごく悩んだのよ・・・・・


 そう・・・・ 


 あたしは体を取り違えて産まれてきたのよ・・・・・

 魂は女だったの

 18になってもあたしはまだ自分の本性をさらけ出せずに

 男としてバーテンで働いていたわ

 その頃よ  

 よく店に来る客で知り合った

 アメリカ人のフランクと出会ったのは    」







「 フランク・・・・・・   」






初めて聞く名前でした

ジェニーさんは立ち上がり祭壇の前に

静かに近づいていきました




「 彼は親身になってあたしの悩みを何でも聞いてくれたわ

  そして少しもあたしがおかしいことはないと言ってもくれた

  その当初まだ少なかったニューハーフが集まる所にも

  連れて行ってくれたし 

  ゲイ仲間が集まるパブにも連れて行ってくれたの    」




「 あたしは彼に夢中になったわ・・・・・

 今思えばあれが初恋だったかもしれない


 初めて彼とそうなった時 あたしは処女のように震えたわ

 幸せの絶頂時 

 あたし達は当たり前のように一緒に暮らし始めた

 それからよ 

 彼は少しづつ本性を出してきたわ

 最初はまだソフトなものだった 

 彼は白い錠剤を二つあたしに差し出して言ったわ


「 一発ハデにやろうぜ ベイビー 

  パラダイスに連れてってやるよ 」



あたしは彼のいいなりになったわ 

このアメリカ通りを徘徊して 

狂ったラボのネズミにみたいにLSDを求めていたわ 

彼に気に入られたい一心にね

やがて通りに粗悪品が出回ったわ 

連中はスピードを少量混ぜたりもした


「連中」が誰かを意味するかはともかくね・・・・・・   」





狂ったラボのネズミ・・・・・・

ikeママンは何故かこのたとえが

ジェニーさんらしいと思ってしまいました




「 薬が切れると彼はアタシを殴る蹴るの

  暴行を加えるようになっていたわ

  本気で殺されると思ったこともあったし 

  彼から永遠に逃げたくなったこともあったわ

  でも効き目が切れると彼は泣いてあたしに縋ったわ



「 殺したいなんて思っちゃいない 

  自分の気持ちをわかって欲しかったんだ

  おれという人間をちゃんと見てほしいんだ

  愛している・・・・・  心から・・・・・・  」 





と・・・・・・・・   」







「 愛しているんですね・・・・・・

 今  彼は?              」





ジェニーさんは祭壇の十字架を見つめて話し続けました

まるでイエス・キリストに語りかけるかのように




「 死んだわ・・・・・・・

 こんな雪が降りそうな凍える夜に

 通りに行き倒れていたの・・・・・・

 片手には花束とポケットに少量のLSDを持ってね・・・・ 」





ジエニーさんはikeママンをまっすぐ見つめていいました







「 あたしの誕生日だったの

  二十歳のね・・・・・・       」






ikeママンは自分の心臓が10cmぐらい落ちたのかと

いうぐらい沈んだような気がしました








「 ずいぶん・・・・・・

 おしゃべりですね・・・・・・・   」







ジェニーさんは少し笑って

ふたたび十字架を見つめ話し始めました






「 すべてが 四半世紀前のことよ・・・・・

  昔を懐かしむ歳でもないけどね 


  でもあたしはまだ(ミナミ)ここにいる ・・・・・・


  人を裏切るような信頼できない輩は

  いままでにも何人もいたわ

  でも こっちが抜け目なければ 

  そんなヤツらはたいした問題じゃない

  裏をかいてやることもできるし 

  そばに近づかないこともできる

  あるいは買収することもね 

 

  でも最近はあまりにも血なまぐさいことばかり多くて

  近い将来 

  このミナミの海の中でもあとどれぐらい自由に

  泳ぎまわれるのか予想もつかなくなってきているわ・・・・・   」






十字架にはっきり背をむけて

ジェニーさんはikeママンに言いました






「 たしか・・・・・・

  あんた まだ二十歳だったわよね 

  あんた 恐ろしく誇り高い女ね 自分でそれがわかってる?

  皮肉を言ってるんじゃないのよ

  今ままで 見てきてそう思うのよ

  誇りは時には臆病にも通じるのよ 

  なにかをほしがるにはそうとう勇気が必要よ   」









「 それじゃ あたしが何をほしがっていると?  」









ジェニーさんの目は奇妙に優しいものでした

そして寛大でもありました




「 自分が心から愛するものと・・・・・・・

  幸せになりなさい



 あたしにはできなかったけど・・・・・・・     」















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テーマ:R18要素あり恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

12 : 46 : 21 | ikeママンの純情な感情編No39 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
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