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ikeママンの純情な感情編No36



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第3章 純情な感情編


No36   ( 再会に選んだ人  )













  「雪が降るかもしれない・・・・・  」




と彼女は思った

こんな夜はお客の足並みも悪くなる 

だからこそ余計に来店してくれた

客に温かいもてなしを心がけるように 

店の従業員に釘をさしておかなければいけないと

彼女はいつもより早く出勤することを考えていた


そのためには今から重大な用事を

何事もなくスムーズに終わるようにしなければと心の中で祈った


彼女にとって重大な用事とは 

ある人物と接触することだった

それは突然ここ1ヶ月の間ずっと消息を絶っていた 

彼女が気に掛けている女性だった

 

不思議なことにその重要人物が

夕べ突然連絡をしてきて合いたいと言う

彼女との待ち合わせ場所に選んだのは・・・・・・






大阪はミナミのど真ん中にある 小さな教会だった






彼女は石だたみの回廊を抜け 

重い教会の扉を開けた

誰もいない教会ならではの威厳のある空気が 

彼女の全身を包む・・・・

外から差し込む光が 

教会の大きな3面のステンドグラスを通して美しく輝き

そのステンドグラスに描かれている図柄は

聖書の物語 天国と地獄 聖人と預言者 十二使徒

などを物語っていた

彼女はそれを眺めながら 

祭壇の奥にある金の装飾に飾られてある

大きな十字架に目をやった・・・・・・



この十字架を見ていると 

まるで自分がひどい罪人のような気持ちになってくる





「 だから 教会はキライなのよ・・・・・   」




彼女はそう言うと 

祭壇横の参拝者の名簿に記帳し始めた

手入れの行き届いたキレイな爪をしている指が 

サラサラを英語の筆記体で



 


「 Jenny 」






と書かかれていく

タバコを吸いたくなったので

一度外に出ようかどうしようか悩んだ時だった

礼拝堂の左端のほうから 彼女を呼び止める声がした






「  ジェニーさん!!  」





彼女は自分を呼ぶ声の主を確かめるように振り返った






 

 「 誰かが死んだのかと 思わず正装してきたじゃない!

   久しぶりに連絡してきたと思ったら

   こんな所に呼び出して どういうつもり? ike?    」









 「 ここなら 絶対誰にも見つからないと思って   」










ニコっと笑って ikeママンはジェニーさんに言いました











・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 








ikeママンは久しぶりに見るジェニーさんを見つめていました

ブラックフォーマルに身を包んだジェニーさんは 燐として美しく

頭に飾られた黒の小さなハットのヘッドドレスから

垂れているレースが控えめに顔に半分かかって

まるで 

洋画の葬式のシーンから抜け出てきたようだと思いました

しかしジェニーさんの目は黒のレース越しに

ikeママンの様子をじっと見ていました






「 ・・・・・・・・ 婚約パーティの夜・・・・・・

 突然貴方が消えてから 大変だったのよ

 皆に迷惑を掛けて・・・・・・

 今まで何してたの?               」






不思議とジェニーさんの声はikeママンを攻めていませんでした







「 ちょっと 友達の家にやっかいになってて・・・・・・

 ごめんなさい・・・・・・

 心配掛けて・・・・・・                      」








ikeママンはわざと明るくはしゃいでみせました

でないと ジェニーさんの顔を見たらなんだか

泣きだしそうになったからでした

てっきり 怒られると思っていたのに 予想はちがって

彼女の態度はとても優しかったのでした・・・・・・

だから ikeママンは思わず聞いてみました








「 ジェニーさんは・・・・・・・

 知ってたんでしょうね・・・・・・

 マスターと

 あけみちゃんの事・・・・・・・       」







それを聞いたジェニーさんは小さくため息をつきました






「 やっぱり・・・・・・・

 まだ 続いていたのね・・・・・・・・       」






ジェニーさんから漏れた決定的な言葉を耳にしても

今のikeママンは動じませんでした







「 悟い子には

  隠してもムダね・・・・・・・・・・・・  

  いつ 解ったの? 

  まさか あの婚約パーティの時?

  だとしたら すべてが理解できるわ ?   」








ikeママンは小さく頷きました





「 逃げ出すつもりはなかったんだけど・・・・・・

  あの時 

  テラスで二人のやり取りを聞いてしまったんです・・・・・   」








聞いただけではありませんでした

蛇のように体を求め合う二人の光景が脳裏を過りました

ikeママンはここ一月ほどなるべくこのことは思い出さないように

していましたが 今はムダでした

頬から熱いものが流れたのに気付きました

しばらく 

ikeママンは自分が泣いているのに気付かなかったようでした




ジェニーさんがヒールをならしてikeママンに近づいてきました

彼女はそっと 

ikeママンの頭を自分の肩に引き寄せました

ジェニーさんから漂ってくるムスクの香りを嗅ぎながら

あの忌まわしい夜から今までが走馬灯のようにikeママンの

頭を駆け巡っていました









どこかの部屋から 聖歌隊の練習する声が聞こえます










ジェニーさんはレースのハンカチを取り出し

ikeママンの涙を拭きながら言いました













「 あけみはね・・・・・・・ 愛人の子なのよ・・・・・・・       」





























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テーマ:R18要素あり恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

12 : 40 : 16 | ikeママンの純情な感情編No36 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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