スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 | page top↑

ikeママンの純情な感情編No34

 

ランキングに参加しています! 応援ポチッ プリーズ!! 

 






第3章 純情な感情編


No34   (  夢と現実の狭間  )









例年にない温かいクリスマスも

さすがに深夜になると冷え込んできていた

大阪はアメリカ村の公園前・・・・・・



人通りもない道に大きな排気音を上げて

白のシャコタンのセルシオが通った 

カーステから流れる音楽の重低音が車の外までこぼれている

白いセルシオは公園前の

シャレた赤い淵枠で出来た電話BOXの前に止まった


白いセルシオはエンジンをかけたまま 

勢い良く運転席のドアを開け一人の男が出てきてた

そして 足早に電話BOXに駆け寄った



男の顔は険しく 緊張していた・・・・・・





ゆっくり電話BOXを開けると 

いかにもパーティから抜け出してきたという格好の女がうずくまっていた






「 ike・・・・・・・ 大丈夫か?    」







女の意識はもうろうとしていた

男はうずくまっている女に近寄り 

どこか負傷はないか確かめようと

女の長い髪をかきあげ 顔を上げた






「 たけ・・・・・だ  せんぱ・・・・・い ?・・・・・  」







女は消え入りそうな小さな声でつぶやいた

男の表情が緩んだ 

女の意識があるので安心したようだ






「 竹田やなくて悪いな 
 

  俺や  隼人や!


 お前 ヨシノに電話してきたん覚えてるか?    」






隼人は用意してきた水でぬらしたタオルを

そっとikeママンの鼻に当てた

タオルは見る間に赤く ikeママンの血に染まった

当てられたタオルの痛みに

ikeママンの意識もハッキリしてきた・・・・・・







「 鼻はどうやら折れてないみたいやな・・・・・・・

  とにかく 俺ん家来い

  ヨシノが心配してる

  その 外人は? どこいった?         」






「 ・・・・・・あたしの血見て・・・・・・・

  逃げた・・・・・・・

  どこいったか・・・・・ わかんない・・・・・・・・   」






「  必ず捜して 思い知らせちゃるから 車乗れ  」






隼人はikeママンを抱えあげると

いたわりながら助手席に乗せた

誰もいないミナミの暗い道を真っ白なセルシオは再び国道に

向けて走り出した









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






ikeママンは鼻をおさえながら 

車の助手席にもたれていました・・・・・・・



静かに揺れるこの車の振動と芳香剤の匂いに包まれ

懐かしい気持ちになって言いました





「 ・・・・・この車・・・・・・    」







「  ああ   わかったか?

   そうや   竹田の車や

   竹田が捕まる前に俺に名義変更したんや

   あいつのおき土産やな               」






隼人さんは優しくそう言うと

ウインカーをカチカチさせて大通りを曲がりました








  だからか・・・・・・・

  セルシオから出てきた時・・・・

  先輩とまちがえたんや・・・・・・






そんなことを思いながら鼻を少し触ってみました

てっきりあのライアンの恐ろしいナイフで

顔を切りつけられたと思っていたのですが

切り傷は触ってみても無いような感覚でした






「 まったく・・・・・・・

 ドラッグづけの外人と二人っきりになるなんて 

 どうかしてるぞ


 でも そいつナイフを振り上げたんやろ?

 どうやら切られたんやなくて

 その傷はナイフの柄の部分で殴られたんやろな


 それでも 暫くはかなり痛むぞ・・・・・・         」






その言葉を聞いたらよけい痛みが激しくなったような気がしました

今や顔半分が心臓になったかのようにズキズキ激しく痛みます







「 竹田がおったら

 その外人命は無いな    」






フッと笑って隼人さんはスピードを上げました












「 ああ!! ikeちゃん!!

 なんてひどい!!        」








隼人さん家につくとよっちゃんが駆け寄ってきて

ikeママンの顔を見て言いました






「 鼻血は中で止まってるようやね・・・・・・

  息ができなくて苦しいでしょう?

  でも このかさぶた剥がすとまた 

  どっと血が出てくるから・・・・・     」




「 骨は折れてないぞ 心配なんは目の周りやな

  とにかく中を消毒して

  ああ   風呂はアカンな

  軽くシャワー程度にしとけ        」




さすがにケンカ慣れしてる二人だけに

適切にアドバイスしながら

ikeママンの顔を手当てしてくれました


よっちゃんが鼻を消毒してくれているあいだ

隼人さんは後ろで 

産まれて2歳になる愛乃ちゃんをあやしていました

小奇麗な2LDKのマンションはいかにも赤ちゃんがいる家で

ミルクの甘い匂いやおもちゃが所々に転がっていました


昔は暴走族のリーダーだった二人も

今は立派に家庭を持ち親になっている姿を見ると

同時にふがいない自分にハラがたちました




すると 今日のあまりにもたくさんの出来事が次から次へと

ikeママンの脳裏に溢れてきました・・・・・・・・






 婚約パーティでの主役の華やかさ・・・・・

 マスターとのダンス・・・・・・・

 ジェニーさんの外人ドラッグの話し・・・・・ 

 マスターとあけみちゃんの裏切り・・・・


 孤独な御堂筋の散歩


 そして・・・・・・・


 恐怖のライアンとのやりとり


 殴られた時のショックと痛み・・・・


 ライアンがお金を持って逃げ出してから


 こんな時にすぐに連絡が出来る人が

 もはや今のikeママンには誰もいないと気付いたこと


 よっちゃんに電話するまで ものすごく考えたこと・・・・・・

 電話を聞いてすぐに助けてくれたよっちゃんに心から感謝したこと








ポロポロ涙が出てきてよっちゃんにお礼を言いたいのに言葉が出ません









「 よっちゃん・・・・・・

  ごめんね・・・・・・・        」










「 電話してきてくれて あたし嬉しかったんやで

  ikeちゃん・・・・・・

  今は何も考えんと・・・・・・・・


  さぁ  ゆっくり寝て

  明日になったら病院いこうね・・・・・・          」







ikeママンはよっちゃんに言われた通り

用意されていた布団に体を沈め

ゆっくり目を閉じました




よっちゃんからもらった痛み止めが効いてきたようで

ikeママンはすぐにウトウトしだしました









何も考えず頭をからっぽにして

深い眠りに落ちていくようにつとめながら・・・・・
















ikeママンは祈りました・・・・・・・





















  できれば これは

  悪い夢だったと朝をむかえれますように・・・・・・・


























ランキングに参加しています! 応援ポチッ プリーズ!! 

 



スポンサーサイト

テーマ:R18要素あり恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

12 : 26 : 44 | ikeママンの純情な感情編No34 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
| ホーム |

バックナンバー

最近の記事

RSSリンク

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ランキング

ブロとも申請フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。